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〈退位〉の終戦史
免責と問責に揺れた天皇

はじめに 令和の天皇・皇后から愛子内親王へ/平成の天皇・皇后のあゆみと「おことば」/本書の構成
第1章:国破れて、ミカドあり 一. 敗戦 二度の「御聖断」/「一億総懺悔」論/昭和天皇-マッカーサー会談 二. 「新日本」の天皇と憲法 いわゆる「人間宣言」/日本国憲法 三. 戦後巡幸 「人間」天皇の足跡
第2章:退位か在位か、国体護持の道を探して 1945-1947 一. GHQ の思惑 厳しいアメリカ国内世論/ルース・ベネディクトの日本研究/テクニカル・リスポンシビリティとモーラル・リスポンシビリティ/ 旧植民地からの鋭い指摘 二. 日本国民はどう論じていたか 矢部貞治の退位論――個人と制度を切り離す/南原繁の退位論――あくまで自発的に/「五勺の酒」/林芙美子の違和感/ ジャーナリズムからの退位論/自責の連鎖と同情 三. 国体を護るには 近衛文麿の画策――昭和天皇落飾計画/外務省の奔走 四. 皇族たちと昭和天皇 高松宮の不満/三笠宮と蒼ざめた天皇/深まる貞明皇后との確執 五. 昭和天皇はどう考えていたのか @ 「退位でもして納める訳には行かないだらうか」/思いとどまる天皇/強烈な君主意識
第3章:東京裁判の結審、退位論の再燃 1948-1949 一. 退位論の再燃と拡大 きっかけとなった鼎談/海をわたる退位論/冷戦のなかの天皇/マッカーサーの真意 二. 盛り上がる退位論 南原繁、ふたたび/大山郁夫の退位論――天皇制廃止への一階梯/さまざまな退位論/続出する退位論特集/ 「御聖断」ができたなら/サトウ・ハチローの詩/十人十色の国民感情 三. 政官界の声 割れる政治家たちの意見/ある外務官僚の意見書/芦田均の翻意 四. 昭和天皇はどう考えていたのか A 天皇の意思をめぐって/マッカーサーへの書簡/「朕が志ならんや」/だれに責任があるのか――非難・悔恨・転嫁
第4章:講和独立、そして昭和天皇の「おことば」へ 1950-1952 一. 講和独立を控えて 昭仁皇太子への期待 二. 三度目の退位論浮上 矢部貞治、ふたたび/渋沢秀雄の退位論――「社会生活の鉄則」/木戸幸一の退位論――「唯一ニシテ、最後ノ機会」/ 中曽根康弘の退位論――「新生日本」にふさわしい天皇/退位論者は「非国民」か/大宅壮一の退位論と吉田茂批判/ 再軍備論と天皇/市川房枝の退位論――再軍備反対の立場から/なぜ、退位は実現しなかったのか 三. 宮中に燻る退位論 昭和天皇の「邪推」――高松宮と秩父宮をめぐって 四. 昭和天皇はどう考えていたのか B 宮中における決着/戦争の「勢」/「おことば」の作成へ/「おことば」の文言をめぐって/講和条約発効式典にて
おわりに 臼井吉見の退位論――果たされえぬ退位論/復興・発展と風化/波乱の外遊/「自粛」がもたらした戦争責任論/ 残された問い――平成、そして令和へ
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