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「移民」の住む場所
日本の住宅市場における居住格差の実証分析

序章 「移民」からみた日本社会 1 なぜ今移民の住宅なのか/ 2 「移民」とは誰か/3 データから読み解く移民の居住状況/4 本書の研究対象/ 5 本書の構成
第1章 日本の移民研究は「住宅」をどう捉えてきたか――同化理論との接続を目指して 1 3 つの同化理論/ 2 制度化されたインセンティブ構造に埋め込まれた住宅選択/ 3 移民の住宅研究を問う/4 本書の研究課題
第2章 移民研究における定量分析の課題と可能性 1 移民を対象とした量的調査の難しさ/ 2 日本における移民の住宅研究の可能性――国勢調査ミクロデータ/3 本書の分析対象とデータ/ 4 国勢調査の注意点
第3章 持家率の格差は何を語るか 1 移民を取り巻く制度的環境の変化――マイホームの夢は近づいてきたのか / 2 「 持家社会」を生きる移民/3 分析対象と方法/ 4 国籍別にみた移民の持家率/5 誰が持家を取得するのか/ 6 なぜ移民の持家率は低いか/ 7 制度的枠組みによって規定される住宅市場の格差
第4章 エスニック・コミュニティが持家取得に果たす役割 1 居住地域の特性と持家取得との関係/ 2 日本社会におけるエスニック・コミュニティの位置づけ/ 3 分析対象と方法/4 国籍別にみたエスニック・コミュニティの特徴/ 5 エスニック・コミュニティは持家取得を促進するか/6 エスニック・コミュニティによる恩恵が大きい人は誰か/7 韓国・朝鮮人にとってのエスニック・コミュニティの意味
第5章 住宅の質からみる住宅市場への編入過程 1 移民の同化過程における「住宅」の重要性/2 アメリカにおける人種間の居住分化――空間的同化論と地域層別化論/ 3 日本の文脈に即した理論の再構築――住宅同化論と住宅層別化論/4 日本の住宅市場の特徴と移民の編入/ 5 分析対象と方法/6 住宅の種類別にみた居住者の特性/ 7 誰がどのような住宅を選択するのか/ 8 日本人配偶者を持つと有利? 国際結婚プレミアムの検証/ 9 個人の住宅経歴の変化から移民の編入を捉えることの意義
第6章 「よい地域」に住むのは誰か――居住地選択から入居差別を検証する 1 見えない構造的制約を探る/ 2 移民の居住地選択研究は何を見落としてきたか/ 3 分析対象と方法/4 社会経済的地位と居住地達成との関係/5 居住地達成におけるエスニック集団間の差異/6 高い人的資本を持つと「よい地域」に住みやすくなるか/ 7 民間賃貸住宅市場における居住格差
終章 移民の現在地――居住格差から考える移民のこれから 1 居住格差をめぐる現状と課題/ 2 本書から得られた知見の整理/ 3 緩やかな編入の進行と居住格差の二極化/ 4 民間賃貸住宅市場における構造的不平等/5 住宅選択を取り巻く制度的環境/ 6 本書の意義と今後の課題
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