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流れることへの哲学
四六判/並製/264頁
初版年月日:2025/10/25
ISBN:
978-4-7664-3068-4
 
(4-7664-3068-9)
Cコード:C3010
税込価格:2,970円
流れることへの哲学
存在の花を訪ねて

目次


第一章 桜の花を求めて
 †津軽の桜を求めて  †ゴージャスな桜  †哲学が咲く頃  †存在の偶有性と〈花〉の開花  †岩木山の姿  †〈花〉と存在のエロティシズム
第二章 〈流れ〉を哲学する
 †〈流れ〉ということ  †流れないもの  †水と海と〈流れ〉  †起源としてのアルケー  †〈流れ〉の哲学
第三章 水の流れに囲まれて
 †月山の麓  †谷に吹く風  †沈黙と自然  †自然の言葉とベンヤミン  †嘆き悲しむ自然  †沈黙の響き、森の眼差し
第四章 〈流れ〉とは何か
 †スピノザの中の〈流れ〉  †スピノザにおける善と悪  †スピノザにとっての善  †〈理虚的存在〉という救済  †倫理学の中の〈流れ〉  †なぜ〈開花〉を語るのか  †〈花〉の思想史  †水のつくる動き
【インテルメッツォ】風と流れをめぐる思い出――風の道で歌え、哲学を
第五章 〈流れ〉と勢い
 †哲学の流れ者ドゥルーズ  †非人称性の領域  †聖霊の〈流れ〉  †非人称性と存在  †〈流れ〉を強めるもの(ポジティブ・フィードバック)
第六章 巻き込むものとしての〈流れ〉
 †「住まい」というハビトゥス  †中動態という面白すぎる言語現象  †中動態を勉強する  †中動態から倫理性へ  †トポロジカルな主体  †中動態だけがトポロジカルな問題を占有しているのではない  †祭りと遊びと中動態  †時間のなかでのハビトゥスとしてのフロー  †〈フロー〉という〈流れ〉  †〈フロー〉からエネルゲイアへ  †アリストテレスのエネルゲイア  †遊びという〈流れ〉  †遊びと中動態  †自分の中に流れ込むこと
第七章 〈流れ〉の思想史
 †〈流れ〉としての時間  †神の永遠と人間の時間  †時間の中の生  †ボエティウスにおける永遠  †〈かたち〉と〈流れ〉  †〈流れ〉と人生  †世間という〈流れ〉  †聖霊と〈流れ〉
第八章 エピファニーと桜と〈流れ〉と
 †発出ということ  †エピファニーと桜  †様々なエピファニー  †バロック的なエピファニー(ホフマンスタール)  †エピファニーと愛の無世界主義  †無世界主義的な愛ということ  †海とエピファニー  †スコトゥス最晩年の思索  †原型的ビジョンとしての「実体の無限な海」
後書き
参考文献
人名索引
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