「美食の国」フランスの誕生
ガストロノミーが作ったおいしい歴史

はじめに――フランスはなぜ「美食の国」なのか
第1章 フランスの「食の革命」 1 一七世紀――「フランス料理」イメージ形成の第一段階 2 一八世紀――近代以前のフランス料理の「美」の頂点 3 レストラン誕生のきっかけ Column 1 「砂糖」が身近な調味料になるまで
第2章 レストランの誕生――ガストロノミーとスターシェフ 1 レストラン黄金時代 2 ガストロノミー――「食べること」を書く 3 時代を彩る「スターシェフ」たち
第3章 美食の発展を支えたものたち――交通、テクノロジー、ベル・エポック 1 パリの「中央市場」のにぎわい 2 パリ大改造 3 交通網の発展――鉄道と自動車 4 食の「テクノロジー」のはじまり 5 ベル・エポックに花開いた文化
第4章 地方主義とガストロノミー――美食家たちの飽くなき探求 1 「地方」のあり方を明らかにする――地方主義の誕生と展開 2 「地方の食」に注目!――ガストロノミーと美食家が果たした役割 3 『美食のフランス』が見いだした「地方」 Column 2 キュルノンスキーとマルセル・ルフってこんな人
第5章 旅と食のおいしい関係――ガストロノミー・ツーリズムと美食ガイドブック 1 「旅」の変化 2 ガイドブックの歴史――『ブルー・ガイド』と『ミシュランガイド』の変遷 3 旅と食のマリアージュ
おわりに――「食べること」への思い
あとがき 参考文献 索引
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