ハウジング・バイ・ピープル
〈居住の自律〉を取り戻す

序文(コリン・ウォード)
第1章 だれが決めるのか──中心的な課題 開発の蜃気楼/自律(オートノミー)と他律(ヘテロノミー)/ネットワーク構造と階層構造
第2章 資源の汚染──組織、資源の利用 予測と現実の不一致/地域や個人の声が届きにくい大規模組織/不経済と機能不全/オルタナティブの必要性
第3章 住宅の価値 住宅は何をするのか、住宅は何なのか/生活の支えとなる小屋/生活を圧迫する住宅/住宅の価値という課題/住宅問題を提起し直す/価値、価値を測ること、指標/真の問題/金銭的要素/金銭的でない要素
第4章 住宅経済──資源創発性か、生産性か 工場労働者/政府公務員/比較評価/住宅経済のための評価基準/生産性と資源創発性
第5章 住宅にかかる決定権限──個人の責任か、組織的コントロールか ママ・エレーナの低所得共同体的世帯/占拠して自力建設した家の住人、賃貸共同住宅の住人、団地住戸を買った住人/有効需要、繰延需要、潜在需要/ニーズと優先順位/複雑さとコントロール
第6章 住宅の原則──課題(イシュー)を解明する 行動の四要素/住宅自治(セルフガバメント)の原則/住宅適正技術の原則/制約提示型住宅計画の原則/パッケージと部品/パッケージ住宅のコスト/行政的(エグゼキュティブ)計画か、立法的(レジスラティブ)計画か
第7章 人びとの手になる住宅の実践──問題(プロブレム)を解決する 効果的な戦略(ストラテジー)を計画すること〔方法〕/実践的な政策の道具(インストゥルメント)〔手段〕/現実的な政策目標(ゴール)の設定〔目的〕
第8章 〈住宅〉への参加──だれの決定にだれが参加するのか 〈住宅〉への参加は望ましいのか/参加のオルタナティブなかたち/参加とセルフヘルプ/スポンサーが決定し、ユーザーが提供する/ユーザーが決定し、ユーザーが提供する/ユーザーが決定し、スポンサーが提供する/中央による計画とローカルコントロール
第9章 行動プログラム 価値、経済、権限/実践のための三原則/四つの提案/四つの手法(メソッド)
訳者解題(岡部明子)
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