コロナ対策の政策評価
日本は合理的に対応したのか

序 章 われわれは合理的に対応したのか 日本のコロナ対策/本書の構成
第T部 EBPM の視点
第1章 「接触8割削減」の科学的根拠 緊急事態宣言の発出/感染者と新規感染者の混同/科学的助言の影響の評価
第2章 「接触8割削減」の代替案の説明 接触削減割合の選択肢の説明/説明の問題点/科学的助言のあり方
第3章 「接触8割削減」の検証可能性 検証の必要性/社会実装の課題/モデルの検証の課題/検証作業(期中評価、事後評価)
第4章 基本再生産数の変更 未知の感染症に対する科学的根拠/基本再生産数の設定の根拠/「作動中の科学的EBPM」の課題/父権主義と意思決定支援/基本再生産数5の設定
第U部 経済学の視点
第5章 健康と経済のトレードオフ 経済学の貢献/感染症対策の選択の考え方/費用の軽視/統計的生命価値
第6章 第1波対策の効果と費用 対策の効果/対策の費用/対策の費用対効果
第7章 対策の負荷の偏在 選択的活動制限/影響の職種別異質性/負担平準化のための経済支援策の課題/トレードオフの問題設定の終焉/オミクロン以降の対策を想定する日本的構造/経済政策の規範的判断
第8章 行動を理解する SIRモデルへの経済学の導入/活動制限/罰則の問題点
終 章 より良い選択肢はあったのか
参考文献 数学付録
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