六匹のマウスから3
実中研流 世界標準システムのつくり方
ご挨拶 公益財団法人 実験動物中央研究所 理事長 野村龍太 『実中研流 世界標準システムのつくり方』出版に寄せて 中外製薬株式会社 名誉会長 永山 治
プロローグ
第1章 「rasH2マウス」存続の危機 第1節 rasH2マウスの存続にかかわる“事件” 商社から実中研へ/米国デュポン社との特許係争/ 三井物産副社長・渡邊五郎氏の登場/齋藤宗雄氏の述懐 第2節 発がん性試験が変わる!! rasH2マウスの開発/ILSI/HESI国際検証プログラムの実施 第3節 「マウス発がん性試験」廃止からの大逆転 FDAが唯一マウス試験存続を唱える/デジョージ博士の証言1/ デジョージ博士が尊敬する野村所長の理念/久田茂氏の証言 第4節 海外からの声と証言 システア博士の証言1
第2章 世界に認知してもらうために 第1節 国際的マウス生産・供給体制の構築 タコニック社とあわや決裂/ライセンス契約締結後の経緯/ 同時原種更新と発がん性モニタリング/ タコニック社フェラン元社長とグレジアン博士の思い 第2節 日本クレアと生産・販売契約 rasH2マウスに大いに期待をしたけれど 第3節 世界標準品質管理システムの構築と国際的学術活動 米国と欧州での足跡/ 座談会――米国と欧州の学術/営業活動を振り返って 第4節 海外から見たrasH2マウスと実中研 rasH2マウスをどう捉えていたか〜フェラン元社長とグレジアン博士/ デジョージ博士の証言2
第3章 世界トップレベルの品質管理 第1節 創立のDNAを継承して 実中研の理念とは/海に浮かぶ氷山のように 第2節 生きた物差しとしての実験動物 目的に沿ったマウスを作る/実験動物化する/玉置憲一博士の回想 第3節 rasH2マウスの生産現場から たった一人で試行錯誤の日々/木本社長の思い/そして今…/ 失敗は許されない 第4節 高品質な動物と動物福祉
第4章 人の役に立ってこそ 第1節 実中研だからこそできたシステム 実中研の目指す公益財団法人/一つのことをやり続けられる土壌 第2節 動物を売るのではなく、システムを提案すること 「博士」の資格を持つ営業担当者 第3節 大いに役立った商社での経験 第4節 開発から普及までの2つの側面 rasH2マウスの品質があってこそ/システア博士の証言2 第5節 実中研のスピリット 鳥のように俯瞰してものを見る/人のやらないことをやる 第6節 タコニック社の新会長と新CEOの構想
エピローグ
資料編 年表/rasH2マウスの歴史/アーカイブ/海外組織・団体名一覧/役員一覧
あとがき
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