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目次
コミュニケーション研究 第5版
A5判/並製/330頁
初版年月日:2022/04/15
ISBN:
978-4-7664-2810-0
 
(4-7664-2810-2)
Cコード:C3036
税込価格:2,970円
コミュニケーション研究 第5版
社会の中のメディア

目次

第T部 コミュニケーションの構造と機能

第1章 コミュニケーションの基礎概念
 1-1.コミュニケーションのとらえ方
  (1) 社会過程としてのコミュニケーション
  (2) コミュニケーションの定義
  (3) 意味の共有という問題
 1-2.コミュニケーション分析の基本単位
  (1) 一方向的なコミュニケーション・モデル
  (2) 効果分析の重要性
  (3) フィードバック概念の導入
  (4) マス・コミュニケーションのモデルへの展開
 1-3.コミュニケーションの分類
  (1) パーソナル・コミュニケーション
  (2) 中間コミュニケーション
  (3) マス・コミュニケーション
  (4) 利用メディアと伝達される情報
 1-4.情報行動と情報環境
  (1) 情報環境の中での情報行動
  (2) 共有される情報環境
  (3) コピーの支配と擬似環境の環境化
  (4) 擬似環境におけるジャーナリズムの働き
 1-5.「現実」の社会的構築・構成
  (1) 個人から情報環境、そして行為の現場への働きかけ
  (2) 「現実」の社会的構築・構成モデル
  (3) 予期される反応と「現実」の社会的構築・構成
  (4) 現実の「意味」の社会的構築・構成
  (5) 社会問題とメディア―社会構築主義―

第2章 コミュニケーションと社会構造
 2-1.コミュニケーションの機能
  (1) 「機能」について
  (2) コミュニケーションの機能
  (3) コミュニケーションの機能とシステムの維持・安定
 2-2.コミュニケーション効果・影響の研究
  (1) コミュニケーション効果・影響研究の分類基準
  (2) ミクロ―非累積的研究:説得研究
  (3) ミクロ―累積的研究:社会化研究
  (4) マクロ―非累積的研究:世論研究・流言(デマ)研究
  (5) マクロ―累積的研究:コミュニケーションと社会変動の研究
 2-3.「情報 / コミュニケーション / 社会」の関連図式
  (1) 社会過程 / 社会関係 / 社会構造
  (2) 第T層:情報の発信・伝達 / 交換・受容過程
  (3) 第U層:社会関係(物理的・文化的情報装置)
  (4) 第V層:社会構造・文化構造

第U部 マス・コミュニケーションとジャーナリズム

第3章 近代社会とマス・コミュニケーション
 3-1.近代化の進展と近代社会の成立
  (1) 近代化の諸傾向
  (2) 分化と統合
  (3) 近代社会の特徴
  (4) グローバリゼーション
 3-2.情報環境の拡大と大衆社会の出現
  (1) 「市民社会」実現の期待
  (2) 大衆社会の脆弱性
  (3) パワー・エリート論
 3-3.マス・メディアの発達と普及(1)―欧米社会―
  (1) 「出版資本主義」と国民国家
  (2) 大衆紙の登場
  (3) ラジオの黄金期
  (4) 20世紀・最強のメディア=テレビ
 3-4.マス・メディアの発達と普及(2)―日本社会―
  (1) 新聞の普及
  (2) ラジオの普及
  (3) テレビの普及
 3-5.マス・コミュニケーションの機能
  (1) マス・コミュニケーションの機能と逆機能
  (2) マス・メディアの機能分析―テレビを中心に―
 3-6.日本社会におけるメディア接触と機能評価
  (1) メディア接触
  (2) 各メディアの機能評価

第4章 マス・コミュニケーションの効果・影響モデルの変遷
 4-1.「市民社会」とマス・メディア
  (1) 市民的「公共圏」
  (2) 啓蒙機関としてのマス・メディア
  (3) マス・メディア批判の視角
 4-2.弾丸効果モデル
  (1) 宣伝研究
  (2) パニック研究
  (3) キャンペーン研究
 4-3.限定効果モデル
  (1) 大衆社会と多元社会
  (2) 個人的要因
  (3) 集団的要因
  (4) マス・コミュニケーション効果の一般化
  (5) 利用満足研究
 4-4.強力効果モデル
  (1) アジェンダ(議題)設定モデル
  (2) 沈黙の螺旋モデルと第三者効果仮説
  (3) 培養理論
  (4) メディア依存理論
 4-5.強力影響・機能モデルと複合モデル
  (1) スキーマ理論
  (2) メディア・フレーム論
  (3) 能動的オーディエンス論とテクスト論
 4-6.ソーシャル・メディアの普及とマス・メディアの影響力

第5章 政治コミュニケーション論の展開
 5-1.政治コミュニケーション論の視座
 5-2.政治コミュニケーションの効果・影響研究
  (1) 選挙キャンペーン
  (2) 政治コミュニケーション効果・影響研究に対する批判
  (3) 政治コミュニケーション効果・影響研究の修正と分類
 5-3.批判的コミュニケーション論
  (1) マルクス主義的政治コミュニケーション論
  (2) 批判的コミュニケーション論の展開
  (3) イデオロギー装置としてのマス・メディア
 5-4.多次元的権力観と政治コミュニケーション
  (1) 多次元的権力観
  (2) 多次元的権力状況におけるマス・メディアの役割
 5-5.政治コミュニケーションの排除モデル
  (1) 排除モデルの視座
  (2) カルチュラル・スタディーズ
  (3) 「能動的オーディエンス論」再考
  (4) 言説分析
 5-6.ソーシャル・メディアとポピュリズム政治

第6章 ジャーナリズムの自由と責任
 6-1.マス・メディアの自由
  (1) 「自由」のとらえ方
  (2) 法制度的な保障
 6-2.マス・メディアの自由に関する四理論
  (1) 権威主義理論
  (2) ソビエト=全体(共産)主義理論
  (3) 自由主義理論
  (4) 社会的責任理論
 6-3.マス・メディアの自由に関する他の理論構成
  (1) 発展のためのメディア理論
  (2) 民主的参加のためのメディア理論@―アクセス論への展開―
  (3) 民主的参加のためのメディア理論A―批判的コミュニケーション論からの展開―
  (4) 民主的参加のためのメディア理論B―ソーシャル・メディア論の展開―
 6-4.マス・メディアの規制と倫理
  (1) 放送に対する規制
  (2) 放送に対する規制根拠
  (3) メディアの自主規制
 6-5.ジャーナリズム活動の問題点
  (1) ニュースのとらえ方
  (2) ゲートキーパーとニュース・バリュー
  (3) ニュースの共通性
  (4) ニュースの共通性の要因@―ニュース組織とジャーナリスト―
  (5) ニュースの共通性の要因A―記者クラブと発表ジャーナリズム―
  (6) ニュースの共通性の要因B―客観報道―
  (7) ニュースの共通性の要因C―ニュースの物語―
  (8) ニュースの共通性の要因D―テレビ・メディアの特質―
 6-6.ジャーナリズムと「現実」の社会的構築・構成
  (1) 濾過と省略の作用
  (2) 現実の社会的構築・構成@―擬似イベント
  (3) 現実の社会的構築・構成A―メディア・イベント
  (4) マス・メディア組織内での「現実」の社会的構築・構成
 6-7.新たなジャーナリズムの模索と課題
  (1) ニュー・ジャーナリズム
  (2) インターネット・ジャーナリズム

第V部 情報化の進展とコミュニケーションの変容

第7章 情報化の進展と情報社会論
 7-1.情報化のとらえ方
 7-2.情報化の進展とメディアの変容
  (1) 情報流通センサス
  (2) コンピュータ・スマートフォンなどの端末機器の開発・普及
  (3) 通信伝送路の整備・高度化
  (4) メディア間の融合
 7-3.情報社会論と情報化政策
  (1) 脱産業社会論としての情報社会論
  (2) 各国の情報化政策
 7-4.日本における情報社会論と情報化政策の展開
  (1) 未来社会論
  (2) ニューメディア論
  (3) マルチメディア論
  (4) 国家戦略としての情報化

第8章 情報化の進展とコミュニケーション過程
 8-1.情報社会モデルと文化=コミュニケーション・モデル
  (1) 情報社会モデル
  (2) 文化=コミュニケーション・モデル
 8-2.個人・家庭生活の情報化
  (1) 個人・家庭生活の情報化の指標
  (2) インターネットの利用時間と利用目的
  (3) 情報化の進展と価値(観)の多様化
  (4) 個人間のデジタル・ディバイド
 8-3.情報化と地域社会
  (1) ケーブルテレビへの期待
  (2) 地域情報化構想
  (3) 情報化の地域間格差
  (4) 地域コミュニティとヴァーチャル・コミュニティ
  (5) 地方の危機と地域コミュニティ論
 8-4.情報化とマス・コミュニケーション
  (1) 新聞への影響
  (2) 放送への影響
 8-5.情報化とグローバル・コミュニケーション
  (1) 情報の「南北問題」
  (2) 戦争報道
  (3) ディアスポラ・コミュニティ
  (4) インターネットと国家間のデジタル・ディバイド

第9章 日本社会の情報化と近代化
 9-1.「狭義の情報化」と「広義の情報化」
 9-2.近代化の開始と交通・通信の創業
 9-3.国家統合の進展と交通・通信網の整備
  (1) 地域間交流の活発化
  (2) 中央の成立と地方の従属化
 9-4.産業化・都市化の進展と情報の大衆化
  (1) 産業化と都市化
  (2) マス・メディア時代の到来と言論統制
 9-5.高度産業社会における情報の一極集中
 9-6.戦後日本社会における集合的記憶とメディア
 9-7.日本社会の中の情報化

引用/参照文献
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