民事訴訟における後訴遮断理論の再構成

序 論 本書の目的と構成 1 本書の目的/2 本書の構成
第T部 イギリスの民事訴訟における判決効理論の展開 ――Hendersonルールの形成と発展を中心に 第1章 はじめに 第2章 イギリスの民事訴訟におけるres judicata 1 res judicata/2 訴訟原因禁反言と争点禁反言/3 手続濫用禁反言 第3章 Henderson ルールの形成と発展 1 Henderson v Henderson (1843) 3 Hare 100/2 Yat Tung Investment Co Ltd v Dao Heng Bank Ltd [1975] AC 581 (PC)/3 Bradford & Bingley Building Society v Seddon [1999] 1 WLR 1482 (CA)/4 Johnson v Gore Wood & Co [2002] 2 AC 1 (HL) 第4章 Henderson ルールの分析と評価 1 Henderson ルールの分析/2 Henderson ルールの評価 第5章 おわりに
第U部 アメリカの民事訴訟におけるres judicata ――請求排除効と争点排除効に関する基礎的考察 第1章 はじめに 第2章 res judicataと関連法理 1 res judicata/2 関連法理 第3章 請求排除効 1 原則論/2 例外 第4章 争点排除効 1 原則論/2 例外 第5章 イギリス法との比較 1 訴訟原因禁反言と争点禁反言/2 手続の濫用に基づく後訴遮断 第6章 おわりに
第V部 後訴遮断理論に関する基本的視座 ――英米法理論からの比較法的アプローチ 第1章 はじめに 第2章 英米法理論との比較考察 1 イギリス法/2 アメリカ法/3 日本法との比較 第3章 基本的視点 1 訴訟物論と既判力論の峻別/2 既判力論と信義則論の峻別/3 争点効と「五一型遮断 効」の峻別 第4章 再訴事案の法的規律 1 一般原則とその例外/2 同一紛争の蒸し返し/3 一部請求後の残部請求/4 既判力の 縮小について 第5章 おわりに
第W部 既判力の補完法理の再検討 ――遮断作用の拡大局面を中心に 第1章 はじめに 第2章 既判力の補完法理の諸相 1 理由中の判断の拘束力――訴訟物の前提問題についての判断の拘束力/2 既判力に準 ずる拘束力――留保付判決における留保部分の拘束力/3 信義則による後訴遮断/4 一 部請求後の残部請求/5 理由中の判断の承継人に対する拘束力 第3章 既判力の補完法理の再検討 1 判例法理の形成と発展/2 既判力の作用する限界/3 補完法理の必要性と許容限度/ 4 補完法理の再構成――「判断拘束力構成」から「行為評価構成」へ/5 各論に関する若干 の考察 第4章 おわりに
結 語 本書の到達点と今後の課題 1 本書を結ぶにあたり/2 本書の到達点と今後の課題
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