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目次
〈善い〉ビジネスが成長を生む
四六判/上製/458頁
初版年月日:2021/11/25
ISBN:
978-4-7664-2767-7
 
(4-7664-2767-X)
Cコード:C3034
税込価格:2,420円
〈善い〉ビジネスが成長を生む
破壊と包摂のイノベーション

目次

はしがき

序 章 社会課題を解決する新たなアプローチの萌芽 [飯塚倫子・羽根ジェラルド]
 1 イノベーションを取り巻く環境変化
 2 重層的な社会変化の影響
 3 持続可能な開発目標(SDGs)と科学技術イノベーション
 4 見えてきた変化の兆し
 5 次世代に求められるDII思考
 BOX1 国連におけるSTI for SGDsへの取り組み
 BOX2 ミッション志向の科学技術イノベーション政策

 第1部 DII思考とは何か?
第1章 「善いビジネス」が成功をもたらす
――CSR2.0と包摂的イノベーション [R・A・マシェルカー]
 はじめに
 1 CSR1.0 成功したうえで善いことをする
 2 CSR2.0 善いことをして成功する
 3 インドのASSUREDイノベーション
 4 善いことをして成功している若きイノベーターたち
 5 ASSUREDイノベーションと公共政策の役割
 6 企業は善いことをして成功できる――しかし、どのように?
 7 先進国にとっての包摂的イノベーションの重要性

第2章 なぜ科学技術は貧困を解決できないのか?
――問題は「普及」にある [アルフレッド・ワトキンス]
 はじめに
 1 普及にこそ創造と革新を
 2 「技術の普及」に大切な五つのコンセプト
 おわりに――技術の普及のために行うべきこと
 BOX 3 ソーシャル・フランチャイズによるスケールアップ――ジブ 

第3章 テクノロジーからビジネスへ
――デジタル時代のスタートアップ・エコシステム[ビクター・ミュラス]
 はじめに――デジタル経済のインパクト
 1 デジタル時代のスタートアップ
 2 都市型テック・スタートアップ・エコシステムの形成
 3 テック・スタートアップ・エコシステムを理解する
 4 スタートアップ・エコシステムの支援政策
 BOX 4 都市型テック・スタートアップ・エコシステムの台頭
 BOX 5 アクセラレーターとインキュベーター

第4章 SDGs時代のイノベーション
――DII思考入門 [飯塚倫子]
 はじめに
 1 DII思考とは何か?
 2 トランスフォーメーションを支えるエコシステム
 3 SDGs達成へのトランスフォーメーション促進政策
 4 望ましい未来に向けて
 BOX 6 科学技術イノベーション政策の歴史と政策手段 

 第2部 DIIのトップランナーたち 
EPISODE 1 インドでBOPビジネスを支援する
――アービシュカール・グループ
 1 起業家ビニート・ライの誕生
 2 起業家を育てるには?
 3 金融エコシステムを築く
 BOX 7 世界で拡大するインパクト投資
 BOX 8 ネプラのゴミ分別・再資源化事業

EPISODE 2 SDGsへの投資が東南アジアの成長を生む
――パタマール・キャピタル
 1 政府と民間の狭間で
 2 投資案件の選択とファンドの運営方針
 3 インパクト投資のための触媒になる
 4 インパクト投資の立ち位置と効果
 BOX 9 伝統的貯蓄慣行とアプリを結合し金融包摂を図る

EPISODE 3 アフリカでデジタル農業プラットフォームを
――日本植物燃料
 1 日本植物燃料の立ち上げ
 2 電子事業への転換
 3 デジタル農協プラットフォームの構築へ
 4 Eプラットフォームを制する者がビジネスを制する
 5 プラットフォームを駆使する
 6 30年後の日本を見据えて

EPISODE 4 流通と製造を参加型にする新型先行販売マーケットプレイス
――マクアケ
 1 テストマーケティングのためのマーケットプレイス
 2 マクアケはデビューまでの伴走者
 3 マクアケの五つの独自性
 4 新たなエコシステムを作る
 5 アイデアとケイパビリティを包摂する
 BOX 10 クラウドファンディングの仕組み
 BOX 11 大企業の使われていない技術をプロデュース――シャープ×石井酒造「雪どけ酒」
 BOX 12 地方企業と金融機関とのコラボレーション――ツカダ「キークエスト」

EPISODE 5 インドネシアでユニコーン企業を生む
――イーストベンチャーズ
 1 成長するインドネシアのデジタル経済
 2 なぜベンチャーキャピタルだったのか?
 3 なぜユニコーンが必要なのか?
 4 エコシステムの構築へ
 BOX 13 イーストベンチャーズの投資事例

EPISODE 6 ラストマイルをつなぐファーストペンギン
――コペルニク
 1 モノを届けるのではなく「仕組み」を作る
 2 営利・非営利の枠組みを越える
 3 競合せず協働し、次のラストマイルへ
 4 エコシステムの中の橋渡し役
 5 インパクトをいかに生み出すか?

EPISODE 7 酢酸で森も畑も元気にする
――アクプランタ
 1 植物を強くして水不足を解決する
 2 規制がないという参入障壁
 3 バイオスティミュラントはリープフロッグになるか?
 4 科学者として、起業家として
 5 リスクと規制とイノベーション
 BOX 14 科学で農業・環境問題に挑む――アフリカ・ストライガ対策

EPISODE 8 途上国と協働するイノベーション・エコシステムの触媒として
――JICA
 1 ICT立国ルワンダとJICA
 2 日本との協力関係の構築
 3 イノベーション・エコシステムの構築へ
 4 途上国こそイノベーションのパートナー

終章 破壊的・包摂的イノベーションで「ありたい未来」を実現する
――持続可能な社会に向けたエコシステムの創出へ [飯塚倫子]
 はじめに
 1 企業の役割とエコシステムの構築
 2 トランスフォーメーションを引き起こす破壊的・包摂的イノベーション
 3 DIIイノベーション・エコシステムの特徴とは?
 4 構成要素から見た各エコシステムの特徴
 5 規制について
 6 政府の役割について
 おわりに

あとがき
参考文献

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