地中海圏都市の活力と変貌

序 長谷部史彦
T部 都市の商人と交易ネットワーク 1章 フェニキア人の海外ネットワーク ――前1千年紀前半の地中海世界 佐藤育子
2章 古典期アテナイをとりまく商業ネットワークと奴隷の情報提供 杉本陽奈子
3章 帝政ローマ前期のアルル ――地中海と内陸部が出会う都市 長谷川 敬
4章 11−13世紀におけるピサの海外活動に見る衝突と交流 神崎忠昭
5章 中近世のローマの商人 ――「メルカトル」から「ボヴァッティエレ」へ 原田亜希子
6章 中近世ヴェネツィアの海上交易と代理人のネットワーク 飯田巳貴
U部 都市における生産活動と調達 7章 近世グラナダにおけるモリスコと絹 押尾高志
8章 近世イスタンブルの祝祭を支えたモノとヒト 奥 美穂子
9章 ピレネーから大西洋へ ――近代揺籃期のバルセローナにおける絹産業の親方たちとその家族 山道佳子
V部 変貌する都市の空間と社会 10章 二つの中世ベルベル帝国とマラケシュ 野口舞子
11章 オスマン朝期カーヒラ西郊の都市的発展 ――『マバーヒジュ』にみえるアズバキーヤ池南岸とルーク門地区 長谷部史彦
12章 近世イスタンブルと母后ヌールバーヌー ――ヴァーリデ複合施設の成立 藤木健二
13章 ナイル河谷からみた「地中海の花嫁」 ――19世紀のアレクサンドリア 勝沼 聡
W部 都市の権力と共存共生 14章 古代ギリシアの通商都市 ――アテナイの双子都市ペイライエウス 師尾晶子
15章 合同生活圏のビザンツ帝国とコンスタンティノープル 草生久嗣
16章 中世スペインの辺境都市――暴力と共生とがせめぎあう場 黒田祐我
17章 15世紀エルサレム巡礼記にみえるマムルーク朝の都市社会 ――艱難辛苦の旅の背景 太田(塚田)絵里奈
18章 聖地エルサレムをめぐる攻防――占領と分断の現代史 錦田愛子
跋 神崎忠昭
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