近代東アジアの政治変動と日本の外交

問題の所在
第一部 東アジアの政治変動と日本
第一章 フィリピン独立運動と日本 はじめに 一、フィリピン独立運動と日本 二、米西戦争の勃発 三、布引丸事件 結び
第二章 南進から北進への転換 第一節 北清事変と日本の対応−厦門事件再考と日本海軍の対応 はじめに 一、事変の勃発 二、後藤新平の積極論 三、南清への危機 四、厦門出兵 五、出兵中止と混乱 結び 第二節 北清事変と恵州事件−北進論と南進論の模索 はじめに 一、義和団の乱と日本人 二、挙兵への模索 三、北清事変の余波 四、恵州事件へのプロセス 結び
第三章 日韓併合運動−内田良平と対外硬運動からみた北進論の政治的成果 はじめに 一、伊藤統監の対韓政策 二、密使事件と対外硬派の対応 三、内田良平の動向 四、内田の一進会支援と桂内閣の成立 五、朝鮮問題同志会の成立と内田 六、朝鮮問題同志会の展開 七、融和への模索 八、明治四三年の政治状況 結び
第二部 中国革命と日本
第一章 辛亥革命と西園寺内閣−海陸軍の動向を中心に はじめに 一、革命勃発と政府の対応、海軍の時局索 二、出先機関の報告と軍令部−第四班を中心に 三、軍革交渉と政府の善後策−君主立憲運動 四、視察出張と利益問題 五、陸軍の苦渋
第二章 中国第二革命と山本内閣−協調と強硬のジレンマ はじめに 一、海軍出先機関報告と陸軍批判 二、第二革命勃発 三、事件の勃発 結び 第三章 対独開戦と大隈内閣−外交一元化をめぐる錯綜 はじめに 一、大戦勃発と海陸軍の対応 二、日本の参戦決定 三、参戦決定後 四、外交一元化問題−陸軍の行動をめぐる二つのケース 五、開戦後と海陸軍 結び
第四章 中国第三革命と大隈内閣−反袁強硬政策と外務省秘密会議 はじめに 一、革命勃発と参謀本部の軍令部接近 二、帝政反対から反袁へ−田中次長のリーダーシップ 三、閣議決定と外務省秘密会議 四、反袁政策の展開と南京会議 五、袁世凱の死去と時局収拾 結び
第五章 段祺瑞政権の登場と寺内内閣−協調路線への回帰 はじめに 一、対中方針の確定 二、田中訪中と段罷免問題の展開 三、服辟のインパクト 四、援段政策の展開 結び
あとがき
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