アメリカ合衆国大統領選挙の研究
序 第一部 選挙制度、政党、有権者 第一章 大統領選挙人団制の成立――建国父祖による大統領選出の構想と現実―― 一 はじめに 二 新しい行政首長を求めて 三 国家議会による選出案 四 人民による直接選挙案 五 選挙人による選出案――大統領選挙人団制の成立 六 結び――建国父祖による大統領選出の構想と現実
第二章 大統領選挙人団制の問題点と改革論 一 はじめに 二 第三党進出の脅威 三 現行制度へ向けての発展と問題点 四 改革案の検討――選挙人区制―比例分配制―直接選挙制 五 結び
第三章 大統領予備選挙制の問題点――その長所と欠陥―― 一 はじめに 二 大統領予備選挙制の導入とその消長 三 大統領予備選挙制の長所と欠陥 四 結び
第四章 都市化と政界再編 一 はじめに 二 都市化の第一段階――共和党優位の確立へ 三 都市化の第二段階――大都市化―民主党優位の確立へ
第五章 アメリカ政治における郊外――都市化の第三段階としての郊外化と政界再編―― 一 はじめに 二 郊外における政党支持をめぐる二つの仮説 三 仮説の検討 四 結び
補論 一 ケヴィン・P・フィリップス 著 『出現しつつある多数派としての共和党』をめぐって(紹介と批評) Kevin P. Phillips The Emerging Republican Majority 二 リチャード・M・スキャモン、ベン・J・ワッテンバーグ共著 『真の多数派』をめぐって(紹介と批評) Richard M. Scammon and Ben J. Wattenberg The Real Majority
第六章 有権者の態度変化 一 一九五〇年代の有権者 二 脱政党化現象 三 イッシュー志向型の投票者 四 政治不信 五 有権者の態度変化とアメリカの政党
第二部 一九六〇年以降の各大統領選挙 資料 大統領選挙の仕組み 一 米国大統領の座 二 正、副大統領の被選挙資格 三 大統領選挙の行われる年、立候補の時期 四 大統領候補者指名過程 五 アメリカ的な代議員の選出方法 六 全国党大会 七 本選挙――大統領選挙人団による間接選挙 八 大統領選挙人団制に伴う選挙戦略
第七章 一九六〇年のアメリカ大統領選挙――カトリック系大統領出現の政治史的意義―― 一 はじめに 二 アメリカ政治史におけるカトリック問題の史的考察 三 一九六〇年の選挙における宗教団要因 四 結び
第八章 一九六四年のアメリカ大統領選挙――ゴールドウォーター現象の分析―― 一 はじめに 二 ゴールドウォーターの台頭――共和党のディレンマ 三 選挙戦の分析 四 結び
第九章 一九六八年のアメリカ大統領選挙――民主党の分裂と少数派大統領共和党ニクソンの登場――
第一〇章 一九七二年のアメリカ大統領選挙――マクガヴァン進出の背景と意義――
第一一章 一九七六年のアメリカ大統領選挙 一 ジミー・カーターの登場 二 フォード大統領の不人気 三 目立つ有権者の保守化傾向 四 関心は失業とインフレに 五 興味深いテレビ討論の帰趨
第一二章 一九八〇年のアメリカ大統領選挙 一 はじめに 二 不人気のカーター大統領――大統領のリーダーシップを挫くもの 三 保守ムードのアメリカ――R.レーガン台頭の背景 四 無所属候補アンダーソン――選択の提供か攪乱か 五 混沌とした選挙戦の行方 六 レーガンの弱みと強み 七 カーターの強みと弱み
第一三章 一九八四年のアメリカ大統領選挙の結果と分析 一 一九八四年大統領選挙の特徴 二 レーガン大勝の背景と戦術 三 大統領選挙投票内容の分析 四 連邦議会選挙 五 州知事選挙、州議会選挙 六 結び
第一四章 一九八八年のアメリカ大統領選挙にみる民主党の苦悩――守勢に立つリベラリズム――
第一五章 一九九二年のアメリカ大統領選挙と今後の日米関係――保守主義からリベラリズムへの転換か――
あとがき
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