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目次
プルーストの詩学
A5判/上製/568頁
初版年月日:1999/01/01
ISBN:
978-4-7664-0683-2
 
(4-7664-0683-4)
Cコード:C3090
税込価格:9,900円
プルーストの詩学

目次

はじめに
第一章 プルーストの愛における所有の概念について

第二章 プルーストと時間の問題
   T 時間における連続性と不連続性
   U プルースト的時間の素描と探究の方向

第三章 プルーストにおける詩的現象学

第四章 プルーストの方法
――その色彩光学をめぐって――

第五章 プルーストと色彩
――《atre》系の色彩語をめぐって――

第六章 文学と色彩
――プルーストと《mauve》――

第七章 プルーストと「青」のイマージュ

第八章 透明の詩学
――プルーストと「ガラス」のイマージュ――
T
   1 「砕けたガラス器」
   2 「ビロードの外套」
   3 「砕かれた声」
U
『楽しみと日々』
   1 <脆さ>と<粉砕>のモチーフ
   2 <流動性>または<溶解>のモチーフ
      (1)光と液体のイマージュ
      (2)溶解のイマージュ
V
『楽しみと日々』から『ジャン・サントゥイユ』へ
存在の脆さ――「脆い玩具」jouet fragile

W
   1 「砕かれた香水びん」flacons brises――裏切られた願望
   2 『ジャン・サントゥイユ』における《briser》のモチーフ
X
 『ジャン・サントゥイユ』における《briser》のモチーフの変奏
      (1)砕けた意思 la volonte brisee
      (2)砕けた水差し la carafe brisee

第九章 プルーストと砕けたガラス器
――Pour une poetique de transparence (1)――
T
U
   1 オデットが砕いたvase
   2 砕かれたヴェネツィアのガラス器
   3 押しつぶされたビロードの溶解
   4 破壊できない結合
   5 一つの解釈の可能性
   6 第二の解釈
V
   1 砕けたガラス器を求めて
      (1)オデットの「花瓶」vase
      (2)レオニー叔母の花瓶
      (3)アルベルチーヌの隠語
   2 三つの破片
      (1)ヴィルパリジス夫人のvase
      (2)二国間のalliance
      (3)永久に破壊されたvase
   3 不在のvaseの喚起
W
 不滅のunionへの祈り

第十章 プルースト・一九〇四年と一九〇五年 あるいは「巨匠たちのワニス」
――Pour une poetique de transparence (2)――
T
   1 幻想の空間
   2 一九〇五――母の死
U 流動的なもの
V 透明な「ワニス」

第十一章 プルースト素描――付加と縮約
――Pour une poetique de transparence (3)――
T 「煮凍り」のように
U ガラス・水・死
V 縮約法
W 「柱の滴」――イメージのエコー――

第十二章 プルーストと結氷の主題(前)
――Pour une poetique de transparence (4)――
T 「脆さ」または「破壊」の主題の二重性
U 唯一の「書物」と準備としてのテクスト
V 詩人の死か?
W 作品と死の意識

第十三章 プルーストと結氷の主題(後)
――Pour une poetique de transparence (5)――
T 「脆さ」からの脱出
U 文学的才能の欠如の観念
V 『サント=ブーヴに反して』に含まれる原図
W 夕闇の詩学

第十四章 プルースト・透明のイメージ
――Pour une poetique de transparence (6)――

第十五章 プルーストの「黒」のイメージ

第十六章 プルーストの植物誌ノート 
――プルーストの花――

あとがき
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