クリエイティブ・ラーニング
創造社会の学びと教育
プロローグ
序 章 構成主義の学びと創造――クリエイティブ・ラーニング入門(井庭 崇) ピアジェの「構成主義」における「認識の構成」/ピアジェの構成主義における学びと教育/ パパートの「コンストラクショニズム」/レズニックの「クリエイティブ・ラーニング」/ヴィゴツキ ーの「社会的な構成主義」と「記号」/ヴィゴツキーの「ことば」と「意味の発達」/ヴィゴツキ ーの「生活的概念」と「科学的概念」/ヴィゴツキーの「発達の最近接領域」/ヴィゴツキー の「想像力」と「創造性」/デューイの「経験の連続性」と「経験の再構成」/デューイの「共 同体としての学校」/デューイの「内省的思考」と「探求」/コルブの「経験学習のラーニン グ・サイクル」/コミュニケーションと創造のシステム理論/創造実践を支援するパターン・ ランゲージ
付録 クリエイティブ・ラーニングを支援するパターン・ランゲージ
第1章 これからの時代に求められる教育(鈴木 寛 × 井庭 崇) グローバルな教育改革――G7倉敷教育大臣会合/「卒近代」に向けての社会実践/つくる ことによる学び――デバッグの思想/社会的に創造性を発揮する時代/ミスを恐れず最善 を尽くす/状況に応じたよりよい個別暫定解を求める/アクティブ・ラーニング/ラーニング・ パターンと学びの対話ワークショップ/ラーニング・パターンによる学びの経験の可視化/ 共通パターンを発見する力
第2章 自ら学ぶ学級をつくる(岩瀬直樹 × 井庭 崇) 自分たちで自分たちの学びの場をつくる/子どもたちが自ら学び始めるようにする/書くこと で主体性を育てる/内発性を生み出す言葉/自分で選ぶということ/変化を生み出すアプ ローチ/ジェネレーターという新しい教師像/凝集性と流動性/パターン・ランゲージによる 内発的な足場かけ/新しい教育評価の方法に向けて
第3章 認知科学から見た学びと創造性(今井むつみ × 井庭 崇) 言葉を学習するということは、概念を学習するということ/知識とは何か――知識=事実で はない/言葉による世界の分節の仕方は文化によって異なる/知識は常に暫定的なもので ある/認識の枠組みは無意識に働く/アナロジーから学ぶ/人はアブダクションする生き物 である/何度も失敗して修正する経験/情報を切り捨てることで熟達する/一人ひとりが探 求人・熟達人になる
第4章 創造的な学びをつくる(市川 力 × 井庭 崇) 30年後の自分を演じるテーマ学習「個の尊厳」での即興劇/探求し行動することによって信 念が更新される――プラグマティズム/パパートのコンストラクショニズムとデバッグの力/ 発達の最近接領域と二つの「意味」――ヴィゴツキー/創造的な学びのジェネレーター/ ジェネレーターは内側からちゃぶ台をひっくり返す/発見の拡がりの段階/「好奇心」の最近 接領域(ZPC)と冒険的探求/先生自身が自分のプロジェクトを持つ/パターン・ランゲージ による創造的な学びの支援/パターン・ランゲージをつくることによる学び
エピローグ 文献案内 索引
|