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目次
選挙干渉と立憲政治
A5判/上製/356頁
初版年月日:2018/07/14
ISBN:
978-4-7664-2530-7
 
(4-7664-2530-8)
Cコード:C3021
税込価格:7,700円
選挙干渉と立憲政治

目次

序章
 一 はじめに
 二 研究状況
 三 視角と構成

第一章 富山県第四区
 一 富山県第四区における選挙干渉事件
 (1) 富山県の政治的状況
 (2) 候補者の選考
 (3) 選挙干渉事件
 (4) 千々岩選挙長による投票無効決定事件
 二 選挙委員による不当決定取消訴訟
 (1) 第一審
 (2) 上告審
 三 選挙人による投票無効決定取消訴訟
 (1) 公判
 (2) 判決
 四 島田孝之対武部其文当選訴訟
 (1) 提訴
 (2) 中間判決
 (3) 本案審理と判決
 小括

第二章 高知県第二区・選挙干渉事件
 一 事件の発端
 (1) 自由派と国民派の対立
 (2) 両派の候補者擁立
 二 事件の推移
 (1) 選挙活動の開始と治安維持
 (2) 保安条例の施行
 三 開票結果
 小括

第三章 高知県第二区・当選訴訟
 一 提訴までの経緯
 (1) 訴訟準備
 (2) 選挙人による選挙権回復訴訟
 (3) 選挙長に対する刑事告発
 二 当選訴訟
 (1) 提訴と証拠保全申請
 (2) 大阪控訴院(第一審)
 (3) 大審院(上告審)
 (4) 名古屋控訴院(差戻し審)
 (5) 大審院(最終審)
 小括

第四章 佐賀県と大木喬任
 一 佐賀県の政治的状況
 二 大木喬任の選挙干渉
 (1) 目的と方針
 (2) 買収と資金
 (3) 具体策
 三 佐賀県の選挙干渉と治安維持
 (1) 民党側の動き
 (2) 官民の衝突
 (3) 憲兵・歩兵派遣の経緯
 (4) 再投票と保安条例施行
 四 佐賀県の選挙結果
 小括

第五章 東京府
 一 政治家・官僚の動き
 二 警察の動き
 小括

第六章 選挙結果と議会運営
 一 選挙結果
 二 多数派工作
 (1) 自由党をめぐる動き
 (2) 独立倶楽部をめぐる動き
  三 第三議会
 (1) 議員の採決賛否パターン
 (2) 政府の弁明
 (3) 第三議会の帰結
 小括

第七章 言論規制
 一 言論をめぐる法制度とその運用
 二 集会及政社法による言論規制
 (1) 集会・結社をめぐる状況
 (2) 法運用の変遷
 (3) 板垣遊説にみる演説規制
 三 新聞紙条例による言論規制
 (1) 新聞・雑誌をめぐる状況
 (2) 明治二十五年の新聞・雑誌発行停止状況
 (3) 選挙干渉に関わる発行停止記事
 小括

第八章 天皇・政府・内務省
 一 明治天皇と第二回総選挙
 (1) 藩閥内対立の構図
 (2) 明治天皇の立場
 (3) 選挙後の天皇
 二 選挙対策案
 (1) 金子堅太郎案
 (2) 佐藤暢案
 三 政府の指示
 (1) 解散前の訓令
 (2) 解散上奏文
 (3) 解散後の訓令
 (4) 松方・品川内諭
 (5) 府県知事の対応
 四 政府・内務省の具体策
 (1) 告訴、告発、拘束
 (2) 大隈資金問題
 (3) 選挙資金
 (4) 内務省の動き
 五 外国人顧問の選挙干渉論
 (1) モスターフ
 (2) リョースレル(ロエスラー)
 (3) パテルノストロ
 (4) ボアソナード

終章

 参考文献
 初出一覧
 あとがき

 索引
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