私は自由なのかもしれない
〈責任という自由〉の形而上学

はじめに
序章 「ある」に訪れた危機 1 存在=現象 2 現象以前 3 現象以後 a 「ない」 b 固有性
第T部 自由
第一章 「私」という単独者 1 自然的世界の存在構制 2 生命の基本形式 3 自由の萌芽 4 「私たち」の/という共同体――中心化の相克と共存 5 「私」という単独者――中心化の転倒
第二章 私は自由なのかもしれない 1 想像力 2 純粋な可能性 3 因果必然性と自由 4 現代の自由論に寄せて
第U部 生命と行為
第三章 生命は存在の目的か――ヨナス 1 心身(心脳)関係論 a 随伴現象説批判 b 創発説批判 c 自由と「非知」 2 存在論的根拠付け a 存在と生命 b 生命の論理 c 本能と道徳、あるいは倫理 3 責任という原理 a 感情の基底性 b 「担う」ことの唯一性 c マルクスの誤りと世代間倫理
第四章 倫理は行為たりうるか――アレント 1 労働の基底性と倫理の不可視性 a 「労働」 b 「倫理」 2 倫理は行為たりうるか 3 「新しく始める」自由 a 誕生性 b 主権と主体 c 根源的異他性 d 制度の制作 4 デカルト批判をめぐって a デカルトの誤り b 力と生命 5 「行為」の中核へ向けて
第V部 責任
第五章 責任という自由――ハイデガーとレヴィナス 1 死――固有にして唯一の者へ 2 良心――あるいは「負い目」 a 「担う」ということ b 「担われる」もの 3 運命――あるいは「命運の共同体」 a 〈現に〉の「生起=歴史」 b 「固有な共同相互性」 4 「国家」へ――「よさ」と「正しさ」 a 現存在と他者――「不気味さ」 b 倫理から正義へ――「隠されたもの」から「顕わなもの」へ
註 あとがき 参考文献 人名索引
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