ジョン・ラスキンの労働者教育
――「見る力」の美学

はじめに――1854年10月、ロンドン
1 労働者大学の創立 1−1 その背景――労働者のための教育 1−2 労働者大学(Working Men’s College)の開校
2 ジョン・ラスキンと労働者大学 2−1 ラスキン、講師陣に加わる 2−2 ラスキンを駆り立てたもの その1――人生の岐路 2−3 ラスキンを駆り立てたもの その2――国家の芸術教育 2−4 ラスキンを駆り立てたもの その3――ラファエル前派と若い芸術家の育成
3 労働者大学、開校する 3−1 開校当初 3−2 ロセッティ、労働者大学の教師陣に加わる 3−3 ラファエル前派関係者の参加と育ちゆく学生たち
4 労働者大学とラスキンの関係 4−1 支援者としてのラスキン 4−2 モーリスと芸術教育――Artist, Artificer, Artisan 4−3 労働者大学の芸術教育とその環境
5 素描クラスの教授法 5−1 サウス・ケンジントン方式と連携の否定 5−2 正しく見るということ 5−3 『素描の基礎』 5−4 競争原理の否定
6 ロセッティと新たな兄弟団 6−1 ロセッティにとっての「自然」 6−2 半学半教の場としての素描クラスと新たな兄弟団 6−3 労働者大学とモリス・マーシャル・フォークナー商会
7 労働者大学以後
終わりに――「描くことは生きることを変える」
参考文献紹介
あとがきにかえて――感謝の言葉
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