植物はなぜ自家受精をするのか
第1章 自家受精の研究をはじめるまで 1.1 進化生態学の研究がしたい 1.2 植物の性表現のモデルをつくる 1.3 ウィーンでの出会いと転機
第2章 シロイヌナズナにおける自殖の進化 2.1 チューリッヒへ 2.2 自家不和合性とは 2.3 シロイヌナズナにおける自家和合性の進化 2.4 近縁種との掛け合わせ実験 2.5 花粉側遺伝子SCR に見つかった逆位 2.6 結果をどう解釈するか 2.7 論文を書いてNature に受理されるまで 2.8 Walter Fitch Prize に挑む
第3章 自殖の進化に見られる普遍性 3.1 次なるターゲット 3.2 倍数体植物のS 遺伝子座解析 3.3 見えてきた進化のパターン 3.4 自家和合性進化のシミュレーションモデル
第4章 シロイヌナズナ再び:自殖はいつ進化したのか 4.1 突然のメール 4.2 ウィーンへ 4.3 やっかいな組換え体 4.4 1001 ゲノム× S 遺伝子座 4.5 フランスの自家不和合性オタクたち 4.6 1,083 系統のS 遺伝子座の全貌が見えてきた 4.7 S 遺伝子座崩壊の道筋を復元する 4.8 「ネアンデルタール」シロイヌナズナ
第5章 残された問題 5.1 解いたのは結局「歴史物語」だった 5.2 自殖シンドロームの進化 5.3 自殖は進化の袋小路か 5.4 非自己認識型の自家不和合性システム
おわりに 参考文献 索引
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