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目次
ライプニッツの創世記
A5判/上製/336頁
初版年月日:2017/08/18
ISBN:
978-4-7664-2455-3
 
(4-7664-2455-7)
Cコード:C3010
税込価格:6,160円
ライプニッツの創世記
自発と依存の形而上学

目次

序章 真理は中間的である――世界創造の謎 
 一 無人島の少年は自分の力で生きているか――まえがきにかえて 
 二 「自発性」と「依存性」の問題 
 三 さまざまな解釈とそれらの問題点 
 四 外交官ライプニッツと中間者ライプニッツ 
 五 「中間のモットー」に従う 

第一章 介入せずに介入する神――創造における神の働き 
 一 ライプニッツの神 
 二 「介入」をめぐるクラークとの論争 
 三 神の働きの連続性 
 四 妨げを取り除く神 
 五 神の協働 

第二章 創世する被造物――被造物の「自発性」の根拠「Divinité」 
 一 「Divinité」の概念 
 二 神の世界創造と被造物 
 三 『モナドロジー』第四七節のDivinité 
 四 Divinitéが用いられる一定の条件 
 五 Divinitéとは何か 
 六 両立する被造性と実体性 

第三章 来って現れる本質――創造における神と被造物の関係性 
 一 創世しつづける被造物 
 二 被造物の自発性@――現実世界において 
 三 被造物の自発性A――可能的世界から現実世界へ 
 四 「完全性」における自発性と依存性の相即 
 五 「二重依存」の構造 
 六 「完全性」の起源 

第四章 賢者は常に最善を選ぶ――自由の形式 
 一 「実践を伴う理論」のモットー 
 二 自由をめぐる問題 
 三 絶対的必然性 
 四 均衡的無差別の自由 
 五 最善選択の自由 
 六 道徳的必然性 

第五章 星々は傾かせる――自由の内実 
 一 道徳的必然性再考 
 二 傾かせるが強いない 
 三 「傾かせるが強いない」の内実@――神の場合 
 四 「傾かせるが強いない」の内実A――人間の場合 
 五 人間の自由 
 六 人間の義務 

第六章 神に栄光あれ――神における根源的意志 
 一 何にとっての「最善」? 
 二 ライプニッツの暗黙の前提 
 三 被造物の区別 
 四 三種類の善悪 
 五 自然界における善優位の根拠 
 六 神の根源的意志 
 七 神の栄光 

結語 はじまりのDivinité――ライプニッツ形而上学の意義 

あとがき
参考文献
索引
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