Contents
目次
世界史のなかの近世
A5判/上製/272頁
初版年月日:2017/03/31
ISBN:
978-4-7664-2409-6
 
(4-7664-2409-3)
Cコード:C3020
税込価格:4,950円
世界史のなかの近世

目次

序章 「近世」と「アーリー・モダン」   青木 敦
 一 用語法的な課題
 二 概念の誕生
 三 新たな世界史的近世論
 四 平行性の問題
 五 各章の意義

第一章 イギリス近代における中世観の変容   武内信一
――アーサー王伝説受容史を手掛かりとして――
 はじめに
 一 チョーサー受容史
 二 アーサー王伝説受容史
 三 一七、一八世紀と国教会問題
 四 一六、一七世紀とナショナル・アイデンティティー
 五 ブリテン起源 vs. サクソン起源
 六 スペンサーからミルトンへ
 七 イデオロギーとしてのアーサー王伝説から中世文学としてのアーサー王伝説
 むすび

第二章 シェイクスピア劇にみる「近世」   狩野良規
 はじめに
 一 近世ないしは絶対王政の始まり
 二 絶対王政と常備軍
 三 王位継承権と君主制国家
 四 宗教
 五 ルネサンス
 六 アイルランドとスコットランド
 おわりに――世界史のなかのシェイクスピア――

第三章 西欧における中世から近世への移行   渡辺節夫
――フランス中世後期の貴族層の動向を中心に――
 はじめに
 一 中世後期の領主制の危機と地主制の先駆
 二 ブルゴーニュにおける中小貴族層の社会経済的実態
 三 騎士と貴族身分
 四 王権と貴族層――対立と強調――
 五 王権による公権力の蚕食と貴族層
 おわりに

第四章 熊谷・敦盛説話の近世的変容   佐伯真一
――父子関係を中心に――
 はじめに
 一 『平家物語』の熊谷と敦盛
 二 中世後期の熊谷と敦盛
 三 近世の熊谷と敦盛
 四 子殺しの物語の位置――「満仲」を中心に――
 おわりに

第五章 馬琴の古典再解釈   大屋多詠子
――『椿説弓張月』と昔話・神話―――
 はじめに
 一 馬琴の古典取材と考証
 二 「童話」の考証と古典
 三 「桃太郎」の考証と『椿説弓張月』
 四 日本武尊と為朝
 おわりに

第六章 近世村社会における文化の大衆化について   岩田みゆき
――西伊豆戸田湊に来る旅芸人を事例として――
 はじめに
 一 近世戸田村の地域的特徴
 二 戸田村を訪れる芸人たちとその特徴――勝呂家の日記から――
 三 戸田村で上演される浄瑠璃の演題について
 おわりにかえて

第七章 フランス人の見た文楽   秋山伸子
 はじめに
 一 異邦人と文楽の出会い
 二 フランソワ・ビゼ『文楽の日本』の独創性
 三 響き合う魂――フランスと日本の誌心の出会い――
 おわりに


編者あとがき
編者・執筆者紹介
ページトップへ
Copyright (C)2004-2024 Keio University Press Inc. All rights reserved.