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目次
日本の比較優位
A5判/上製/248頁
初版年月日:2016/10/25
ISBN:
978-4-7664-2374-7
 
(4-7664-2374-7)
Cコード:C3033
税込価格:4,950円
日本の比較優位
国際貿易の変遷と源泉

目次

   
第1章 なぜいま比較優位か
 1 比較優位とは
 2 なぜ秘書室は必要か
 3 貿易に注目する意義
 4 比較優位に注目する意義
 (1)産業(企業)の国際競争力と比較優位
 (2)国力と比較優位
 5 本書の位置づけ
 (1)これまでの貿易理論の発展:四つの段階
 (2)本書でヘクシャー=オーリン・モデルに注目する理由
 6 本書の構成と範囲
 7 補論 リカード・モデル


  第T部 わが国の貿易の変遷と比較優位


第2章 日本の国際貿易の変遷
 1 過去30年を振り返る
 2 データ:JIPデータベース
 3 日本の貿易パターン:1980年から2009年まで
 (1)主要な輸出入産業
 (2)主要な貿易相手国
 (3)後開発途上国からの輸入
 4 諸外国との比較
 5 データから明らかになった事実
 
第3章 比較優位は机上の空論か
 1 日本の開国と比較優位
 2 比較優位と貿易パターンの論理
 (1)顕示選好の弱基準
 (2)比較優位の法則
 3 データ
 4 明治初期の貿易パターンと比較優位
 5 比較優位は机上の空論ではない
 6 比較優位の法則:証明

 
  第U部 HO(ヘクシャー=オリーン)モデルと日本の貿易パターン


第4章 貿易と生産要素をつなぐメカニズム
 1 貿易と資本、労働
 (1)二要素モデル
 (2)レオンティエフ・パラドックス
 2 二要素モデルの拡張
 (1)二要素から多要素へ
 (2)貿易収支不均衡
 3 クロス・カントリー分析への拡張

第5章 日本の純輸出は今なお熟練労働集約的か
 1 分析のねらい
 2 要素コンテンツ・アプローチ
 (1)貿易の熟練労働・非熟練労働コンテンツ
 (2)熟練・非熟練労働コンテンツの変化:要因分解
 (3)データ
 3 日本の貿易の要素コンテンツ
 4 失われつつある熟練労働集約財の比較優位
 5 補論A 記述統計
 6 補論B 日本の貿易の資本・労働コンテンツ

第6章 日本の純輸出はエネルギー節約的か
 1 貿易理論が予測する日本の貿易パターン
 2 クロス・インダストリー分析
 (1)分析手法
 (2)データ
 3 仮説の検証
 4 変わりつつある貿易パターン
 
 
  第V部 拡張HO(ヘクシャー=オリーン)モデルによる日本の産業構造分析


第7章 都道府県の産業構造と賃金格差
 1 国際貿易理論の拡張
 2 マルチ・コーン・モデル
 3 実証分析の枠組み
 (1)データ
 (2)産業の異質性とデータの集計
 (3)回帰式
 4 二つの主張の現実妥当性
 (1)ベースラインの結果
 (2)人的資本蓄積の効果
 (3)賃金を考慮しないケース
 5 マルチ・コーン・モデルの有用性
 6 補論A 回帰式の導出
 7 補論B コブ=ダグラス型生産関数のケース
 
第8章 日本の要素賦存と産業構造の変遷
 1 雁行形態的産業発展とは
 2 雁行形態的産業発展とマルチ・コーン・モデル
 3 データと回帰式
 (1)データ
 (2)産業の異質性とデータの集計
 (3)回帰式
 4 マルチ・コーン・モデルは日本の雁行形態的
   産業発展を説明できるか
 (1)ベースラインの結果
 (2)生産性成長を考慮するケース
 (3)人的資本蓄積の効果
 (4)コーンの数の拡張
 5 雁行形態的産業発展とヘクシャー=オーリン・モデル

第9章 日本の比較優位はどこにあるのか
 1 本書のまとめ
 2 比較優位から見た日本経済の課題
 3 今後の研究の方向性

 あとがき
 初出一覧
 参考文献
 事項索引
 人名索引
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