法典とは何か

はじめに
第1章 法統一のための法典編纂 T 法典編纂って何? U なぜ法典編纂なのか? V 何のための法典編纂? W 法典編纂はもう古い? X それでも法典編纂? Y 誰のための法典編纂?
第2章 近代日本の法典編纂 ―― その “始まり” の諸相 ―― T はじめに ―― 法典編纂を不可避とした条件 U 明治初期太政官制下の法典編纂 V お雇い外国人と法典編纂 W 法典編纂の技術と方法 X おわりに
第3章 脱法典化と再法典化 T 民法典の「危機」 U 19世紀 ―― 法典の時代 V 20世紀 ―― 脱法典化の時代 W 21世紀 ―― 再法典化の時代? X あらためて法典とは
第4章 法典と一般的法原則 ―― 法秩序の重層構造と動態的法形成 ―― T はじめに ―― 再法典化と「一般的法原則」 U 「法原則」(プリンシプル)と「法規範」(ルール) V 「指導的法原則」と「矯正的法原則」 W 法認識と「法原則」 X 「法規範」(ルール)における「例外」の許容 Y 法規範の拡張としての「法的擬制」 Z 法規範の縮小としての「特段の事情」 [ むすびに代えて ―― 法秩序の重層構造と動態的法形成
第5章 ドイツ民法典と法典論 T ドイツ民法典の成立 U ドイツ民法典の展開 V ドイツ民法典の危機 W プロイセン一般ラント法の立法技術 X ドイツ民法典の立法技術 Y 現代法典論における立法技術 Z 法典論と立法技術
第6章 フランスの諸法典 T 民法典の編纂・隆盛・激動 U 現代における法典化 V 法典、法典化そして「再」法典化とは何か? W 結びにかえて
第7章 英米法における法典化運動 T はじめに U 法典化の要請とその実践 V 新たな法典化の展開 W おわりに
第8章 ラテンアメリカと法典化 T はじめに U 政治的独立と法的依存 ―― フランス民法典への隷属的法典化 V ラテンアメリカ内因性の自立的法典化 ―― フランス民法典からの脱却へ W 結びに代えて ―― 独立期法典化の諸要因
第9章 ヨーロッパ(EU)私法の平準化 ―― ヨーロッパ民法典の可能性 ―― T ヨーロッパ民法典の構想と共通売買法 U ヨーロッパ私法の形成をめぐる学説の動向 V ヨーロッパ共通契約法典への道程 ―― 指令、モデル法、規則 W EU私法の平準化への新たな道開 ―― 規則としての選択的法準則 X おわりに ―― 今後の展望
第10章 開発における法典編纂 T はじめに U ラオスにおける民法典編纂 V ネパールにおける民法典編纂 W おわりに ―― 進化する法システムと法典編纂
第11章 「商法典」とは何か ―― 法典化・脱法典化・再法典化 ―― T 「商法典」の現在 U ヨーロッパ大陸法諸国の動向 V 日本の商法典 W むすびに代えて ―― 法典の行方と商法学のあり方
第12章 消費者法と法典化 T はじめに ―― 消費者法をめぐる問題状況と課題の設定 U 消費者法の法典化に関する他国のモデル V 日本民法改正と消費者法をめぐる議論 W 消費者法の法典化
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