イスラームの誕生
― 信仰者からムスリムへ

日本語版への序文 はじめに 謝辞 凡例 図版一覧
第一章 イスラーム前夜の中東 古代末期の中東における帝国 ビザンツ帝国 サーサーン朝帝国 大国の狭間のアラビア半島 メッカとヤスリブ(メディナ)
第二章 ムハンマドと信仰者運動 伝承に基づく預言者ムハンマドの伝記 史料の問題 初期の信仰者運動の特徴 基本となる信仰 / 敬虔さと宗教儀礼 / 普遍的一神教 / 共同体におけるムハンマドの地位 /黙示録的世界観と 終末論的志向 / 攻撃性
第三章 信仰者共同体の拡大 史料 ムハンマド晩年における共同体 ムハンマドの後継問題とリッダ戦争 初期の信仰者共同体の拡大の性格 初期の共同体拡大の経過と範囲 拡大の時代の初期における支配の強化と制度の設立
第四章 共同体の指導者の地位をめぐる争い ――34〜73 / 655〜692年 第一次内乱の背景 第一次内乱の経過(35〜40 / 656〜661年) 二つの内乱の間の期間(40〜60 / 661〜680年) 第二次内乱(60〜73 / 680〜692年) 内乱についての考察
第五章 イスラームの誕生 ウマイヤ朝の再興と帝国としての課題への回帰 主要な用語の再定義 ムハンマドとクルアーンの強調 三位一体の問題 イスラームの宗教儀礼的慣習の精緻化 イスラームの起源に関する物語の推敲 政治的「アラブ」意識の形成 上からの変化か下からの変化か
訳者あとがき
補遺A ウンマ文書 補遺B 岩のドームの碑文(エルサレム) 用語集 注釈および参考文献案内 索引
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