私権の創設とその展開
内池慶四郎先生追悼論文集

はじめに (森 征一)
第一部
無意識的不合意と錯誤との関係について――意志表示解釈の原理をめぐり 内池慶四郎
民法九七条・五二六条における基本的問題の設定――基本的問題の提起(基本的態度決定) 内池慶四郎
承諾の効力と契約成立時期の問題――民法九七条に関連して 内池慶四郎
第二部
債権譲渡から債務引受・契約譲渡へ 池田 真朗
詐害行為の類型と法規範の構造――「類型論」から「重層的規範構造論」へ 片山 直也
動機の錯誤の法的顧慮における内容化要件と考慮要素 鹿野菜穂子
一一七条の定める無権代理人の責任 河原 格
意思表示の再生可能性――意思表示の効力発生時期をめぐって 北居 功
民法描写における債権の方向性 塩澤 一洋
時効援用の信義則違反・濫用法理の問題性 七戸 克彦
現代における法典の擁護――法典悲観主義に抗して 水津 太郎
日本型コーポレート・ガバナンスの原型――取締役と監査役の起源をめぐって 高田 晴仁
請負代金債権を担保する留置権の第三者効 ――転用物訴権をめぐる議論との交錯から 田 寛貴
瑕疵担保責任における解除及び修補に代わる損害賠償請求 平野 裕之
独立期メキシコにおける法典化前提要件の生成 ――中世スペイン法思想とフランス啓蒙思想、立憲主義と民法典 前田 美千代
民法改正における規範的意思主義と合意主義の相克 ――法律行為における「意思」の妥当根拠をめぐって 松尾 弘
PTSDの裁判例と消滅時効・除斥期間 松久 三四彦
抵当権時効と所有権の取得時効 武川 幸嗣
内池慶四郎先生主要業績
おわりに (池田 真朗)
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