経営人材を育てる!
― CEO人材欠乏症の日本を変える

T部 グローバル化と経営教育
1 グローバル化とは何か 心地よい国内志向のメンタリティを脱却できるか/アジアへの甘い期待と大きな誤解 イノベーションは会議室で死ぬ/二番手のイノベーション/日本人は議論好きか? 全体最適、全体無難/経営者は議論をリードせよ!/リーダーに必要なのは構想力 リーダーは人材教育に力を注げ!/経営は若いうちにさせろ!/経営者は割に合う? アントレプレナーとイントラプレナーは補完する/海外で働く未来のリーダーたち ビジネススクールを夢の発信拠点に!
2 ビジネススクールのミッション ■KBSにみるビジネス教育の三〇年 時代を反映するKBS受験者数/ビジネス教育のすそ野は広がっている? ますます強まる経営教育へのニーズ ■これからKBSが果たす役割 社会に発信するビジネススクール/サイエンス&アート/ケースメソッドの効用 OJTとOffJT ■グローバル化への途 日本のビジネススクール、アメリカのビジネススクール デファクト言語・英語にどう対応するか/フルタイムMBA、パートタイムMBA 社会に開かれた経営教育を
〈ビジネス研究の最新動向〉 生産・オペレーション 会計 財務 マーケティング 組織・マネジメント 情報・意思決定 経営環境 総合経営
U部 これからのビジネスを考える
3 新たな時代を切り開く企業戦略・リーダーシップ 今、何が問われているのか/問題の本質/原則に立ち戻った「問い」 不振企業を立て直すということはどういうことか?――企業再建で考えるべき問題 企業の成長を持続させるとはどういうことか?――成長マネジメントで考えるべき問題 日本企業にとってグローバル化とはどういうことか?――これからのグローバル経営で 考えるべき問題 未来を追求し続ける――分科会を終えて
4 起業家という生き方 失われた二〇年の中で/イノベーションとベンチャーが果たす役割 ベンチャーの定義と日本の低い起業率/低いベンチャーの成功確率 「一流企業の会社員」というリスク/起業家たちの至福/ビジネススクールでの学びと効用 教師との出会いと触発/大企業に眠る経営資源の山/大企業というインキュベーション装 置 イントラプレナーという生き方もある!/羽ばたけ! 経営教育
5 グローバル・ビジネスを成功させる人と組織 ――グローバル人材は二種類の人々で構成すべき はじめに――グローバル人材という言葉遣い/KBSコンファレンス第2分科会 仮説のスケッチ/パネラーの高い多様度が意味するもの フロアとのディスカッション/文献研究によるパネル後の仮説磨き上げ コンティンジェンシー理論――分化と統合/グローバル・ビジネスの現場が求める「分化」 そもそも分化が必要となる根本理由――「必要多様度の法則」 システム理論は「統合」について何を語っているか サイモンの限定合理性理論が示唆するもの/行動の統合をもたらす機構 ある参加者からの事例提供/「組織OS」という考え方/おわりに――仮説の提示
6 身の丈に合った日本企業の国際化とは スタンダードを超えて、多様性に賭けよ!/日本企業のグローバル化を阻む三つの壁 新興国で奮闘する起業家から見た日本企業/新興国市場での競争優位
7 クールジャパンの可能性 ――日本の産業のソフト競争力を考える 何を語るべきか、それが問題だ/クールジャパンについて何を語るべきか デザイン業界の国際競争力/ソフトパワーと日本のコンテンツの未来 クールジャパンは文化の奥底から湧き出る/イギリスが起源のクールジャパン クールジャパンを日本の力に/ハリウッド型とPerfume型/クールジャパンとマネタイズ きゃりーぱみゅぱみゅは巧みな切り花/コンテンツの充実がマネタイズを阻む 愛があれば我慢できる/こだわらずに、そして貪欲に
おわりに 執筆者紹介
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