超成熟社会発展の経済学
技術と制度のイノベーションが切拓く未来社会

はじめに 清家 篤
序 章 講義を始めるに当たって 駒村康平 一 超成熟社会発展の経済学の目的 二 技術と社会経済の予測 三 歴史のキーパーソン 四 経済学とは何か 五 経済学の巨人の言葉 六 歴史から学ぶ――「経済史」の重要性 七 多様な学問と連携しつつある経済学 八 幸福の経済学 九 世界の高齢化と社会的合意の形成
第T部 経済学の地平から
第一章 超成熟社会・日本の課題と社会インフラの整備 樋口美雄 一 持続可能な日本社会に求められるもの 二 少子高齢化と日本経済 三 グローバル化と日本経済 四 個々人の意欲と能力を発揮できる社会システムの構築と技術進歩
第二章 人口構造の変化と社会保障制度、社会保障税一体改革 駒村康平 一 戦後の人口構造の変化と団塊ジュニアの問題 二 人口の減少と急激な高齢化 三 高齢化の質的変化――単独高齢者の増加 四 社会保障制度の役割と対応 五 「社会保障・税一体改革」
第三章 日本の経済成長の現状と展望 齋藤 潤 はじめに 一 重要な指標としての国内総生産(GDP) 二 名目GDP成長率と実質GDP成長率 三 経済成長とは 四 成長会計 五 潜在成長率が低下している理由 六 経済成長の将来展望 七 マクロの経済成長を目標とすべき理由 八 潜在成長率の将来試算と財政へのインプリケーション 九 潜在成長率を引き上げるための方策
第四章 経済成長と経済システム 齋藤 潤 はじめに 一 経済システムとは 二 比較制度分析 三 経済システムと経済成長 四 高度成長期型経済システム 五 雇用システム 六 金融システム おわりに
第五章 日本のイノベーション・システム 齋藤 潤 はじめに 一 イノベーション・システムとは 二 フリーマン教授の見方 三 後藤晃教授の見方 四 アダム・ボーゼン氏の考え方 五 二〇〇〇年代以降のイノベーションの動向 おわりに
第U部 実業界の最前線から
第六章 太陽光発電産業の現状と将来課題 山本克彦 はじめに 一 太陽光発電の紹介 二 太陽光発電市場 三 日本のエネルギー問題における太陽光発電 四 太陽光発電に関する政策 五 PV Outlook 2030 結びに代えて
第七章 自動車産業の昨日・今日・明日 中川剛男 はじめに 一 自動車のこれまで 二 自動車の現状 三 自動車のこれから 四 必要とされる人材 おわりに
第八章 長寿社会における医療 亀田隆明 一 長寿社会としての日本 二 日本の社会保障制度 三 成長産業としての医療
第九章 高齢者住宅の歴史と今後の課題 広瀬元紀 はじめに 一 シルバー事業の取組み 二 医療制度と福祉制度の歴史 三 人口減少と高齢化 四 高齢者向け住宅 五 高齢者住宅の戦略 おわりに
第一〇章 世界の水事業の現状と日本企業の取組・課題 若菜康一 はじめに 一 総合商社とは何か 二 世界の水事情 三 水事業とは 四 バーチャルウォーター 五 日本企業の水事業に対する取組 おわりに
第一一章 電子決済・電子マネーの動向と課題 藤田哲雄 はじめに 一 決済とは 二 電子マネー 三 最近の動向 おわりに
おわりに 齋藤 潤
編著者紹介
|