書物の来歴、読者の役割

前言 松田 隆美 「見る書物」としての《バイユーのタピスリー》 ――その解釈の変遷 金沢 百枝
失われた自筆原稿を求めて ――ダンテ『神曲』のテキストを読むということ 原 基晶 グーテンベルク聖書の手書き要素から辿る来歴 池田 真弓 エリザベス1世の侍女の時禱書 ――「フィトン時禱書」の特色と来歴 松田 隆美 閨秀古英語研究者のアソシエーション・コピー ――エリザベス・エルストブとアンナ・ガーニーの場合 髙宮 利行 海を渡るヒロインたち ――日本における翻訳小説と少女マンガ 大串 尚代 『春と修羅』と賢治にとっての「本」 山本 昭彦 漢籍の書物捜索 髙橋 智 作品はどのように生成するか ――エミール・ゾラから永井荷風へ 小倉 孝誠
キリシタン時代の良心問題に関する手引書 ――マルティン・デ・アスピルクエタとその周辺 浅見 雅一
もう一つの『百人一首』 ―― 五山文学受容の一様相 堀川 貴司
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