日本の家計行動のダイナミズム[\]
家計パネルデータからみた市場の質

はしがき
序 章 本書の目的と概要 瀬古美喜/照山博司/山本勲/樋口美雄 第1節 本書の目的 第2節 本書の概要
第T部 KHPSの標本特性
第1章 東日本大震災前後における家計行動の変化 ――KHPS2012調査から 坂本和靖/石野卓也/萩原里紗/゙成虎/小林徹/何芳/深堀遼太郎 第1節 はじめに 第2節 2012年調査の概要と回答状況 第3節 景気変動と家計行動――2012年調査結果から 1 生活と就業 2 学びの活動 3 生活習慣と健康状態 4 資産・負債 5 世帯収入と消費支出 6 住宅 第4節 おわりに
第2章 KHPS2012 新規対象サンプルの標本特性 坂本和靖 第1節 はじめに 第2節 調査の実施方法 1 調査の内容 2 標本設計 3 調査の実施 第3節 2012年新規対象サンプルの標本特性 1 回収状況 2 主な項目への回答率 3 KHPSと他の統計調査との比較 第4節 おわりに
第U部 就労・家庭内労働・結婚(査読論文) 第3章 自己啓発の実施と再就職・失業・賃金 小林徹/佐藤一磨 第1節 問題意識 第2節 先行研究 第3節 データ 第4節 自己啓発の実施と再就職・失業・賃金の関係 第5節 推計手法 1 自己啓発の実施に関する推計手法 2 自己啓発の実施が再就職・無業化抑制・賃金に及ぼす影響に関する推計手法 第6節 推計結果 1 自己啓発の実施に関する推計結果 2 自己啓発の実施が就業に与える影響の推計結果 3 自己啓発の実施が賃金に与える影響の推計結果 第7節 結論
第4章 労働時間制度が主観的厚生に与える影響の考察 萩原里紗 第1節 はじめに 第2節 データ 第3節 現状分析 1 労働時間制度の種類別構成比 2 制度間の移行確率 3 労働時間制度別の主観的厚生 4 労働時間制度別にみた正規労働者の属性 5 各労働時間制度下における労働時間の長さ 第4節 労働時間制度と主観的厚生との理論的関係と実証方法 第5節 推定結果 1 心身症状指標 2 主観的健康度 3 仕事の充実度・満足度 第6節 おわりに
第5章 家庭内労働と男女間の賃金格差 ゙成虎 第1節 はじめに 第2節 理論モデル 第3節 先行研究 第4節 計量モデル 1 家庭内労働と賃金 2 賃金格差の要因分解 第5節 データおよび変数 第6節 分析結果 1 頑健性のテスト 2 家庭内労働と賃金 3 賃金格差の要因分解 第7節 まとめと政策的インプリケーション
第6章 男女比の変化と未婚女性の結婚行動 ――メイトサーチモデルに基づく実証分析 何芳 第1節 はじめに 第2節 先行研究および本章の特徴 1 先行研究のサーベイ 2 本章の特徴 第3節 データおよび予備的観察 1 利用するデータ 2 マクロデータからみた日本の結婚市場 3 KHPSとJHPSによる観察 第4節 実証分析 1 推定手法 2 説明変数の設定 3 推定結果 ――女性の結婚タイミングに関するCox比例ハザード分析 第5節 結論
第V部 出産・子育てと就労行動
第7章 男女の経済的リスクの変動が出生率に及ぼす影響について 柴田章久/ジェームズ・レイモ 第1節 はじめに 第2節 経済的リスクと出生行動 第3節 経済的リスクと出生率 第4節 おわりに
第8章 子ども数が生活満足度に与える影響 ――KHPSを用いた検証 松浦司/照山博司 第1節 はじめに 第2節 先行研究のサーベイ 1 海外における先行研究 2 日本における先行研究 第3節 生活満足度と子ども数――再考 第4節 データについて 1 データの特徴と変数について 2 生活満足度と子ども数――概観 第5節 実証分析 1 基本推定 2 ライフサイクル的視点 3 子育ての時間的負担 第6節 結語
第9章 転職の誘因と転職による賃金変化 ――KHPSを用いた検証 木村匡子/照山博司 第1節 はじめに 第2節 転職による賃金変化率の分布 第3節 労働者の転職誘因 第4節 転職と仕事の満足度 第5節 転職と年功賃金 第6節 おわりに
第W部 震災と日本社会の価値観の変容
第10章 東日本大震災後の自然災害に対する備えの意識の推移 石野卓也/瀬古美喜 第1節 はじめに 第2節 データ 第3節 実証分析 第4節 結論
第11章 東日本大震災と日本人の価値観の変容 佐々木公明/横井渉央 第1節 はじめに 第2節 アンケート集計結果 第3節 分割表による分析 1 価値観の変容 2 不安や恐怖の変化 3 復興支援額の差異 4 消費の自粛行動 第4節 結論
付録 調査票 索 引
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