実践メディア・コンテンツ論入門

はじめに
第1章 メディアとメディアの思想 1.1. メディアとは何か 1.2. メディアを思想した人々 ■ウォルター・リップマン/■ダニエル・J・ブーアスティン ■ヴァルター・ベンヤミン/■マーシャル・マクルーハン ■ウォルター・J・オング/■ジョシュア・メイロウィッツ
第2章 マスメディアの誕生と諸相 2.1. マスメディアとは ■マスメディアの接触時間 2.2. マスメディアの歴史と展開 ■新聞 (1)新聞の歴史/(2)「戸別宅配制度」と拡販のための事業活動/ (3)新聞各社、経費節減への動きと新たな対応/(4)進む電子化 ■出版 (1)出版の歴史と展開/(2)出版とインターネット/ (3)電子化における問題点/(4)書籍の市場概況と新たな施策 ■ラジオ (1)ラジオの歴史と展開/(2)日本のラジオ放送、開始と変遷/ (3)ラジオの新たな取り組み/(4)ラジオ経営の現状 ■テレビ (1)テレビの歴史と展開/(2)テレビ局の新たな事業への試み/ (3)地上波テレビの経営と市場動向 ■電話 (1)電話の歴史と展開/(2)日本への導入/(3)携帯電話の登場/ (4)電話のメディア特性とその影響/(5)携帯電話とスマートフォンの市場概況/ (6)スマートフォンの普及 ■インターネット (1)インターネットの誕生と展開/(2)ソーシャルメディアの普及/ (3)インターネットの広告市場 2.3. メディアの影響と受け手 ■メディアの影響力に関する理論の変遷 ■メディアの受け手と「利用と満足」 ■「カルチュラル・スタディーズ」におけるメディアの受け手 ■メディア・リテラシー
第3章 メディアとコミュニケーション戦略 3.1. 広告 ■広告目的の設定 ■広告とマーケティングの関係 ■広告効果階層モデル ■ソーシャルメディアは、マーケティングを変える ■広告戦略策定のための3つのメディア ■マスメディアの広告 (1)新聞広告/(2)雑誌広告/(3)地上波テレビのCM ■インターネット広告 ■インターネット広告の分類と種類 ■「伝わる」広告表現への模索 (1)「使える広告」「参加したくなる広告」「伝えたくなる広告」「生活の一部になる広告」/ (2)ブランデッド・エンタテインメント(Branded Entertainment) ■広告接触の尺度 (1)リーチとフリークエンシー/(2)広告効果の最適化――オプティマ イザー ■広告のメディアプラン策定の流れ ■2012年の日本の広告費 3.2. SP(セールス・プロモーション) ■消費者向けプロモーション ■流通業者向けプロモーション ■インナー向けプロモーション (1)サンプリング・プロモーションの例「ドール・ラカタンバ ナナ」/(2)店頭プロモーションの例「サントリー・角ハイボール」 3.3. PR(パブリック・リレーションズ) ■パブリシティの手法 ■マーケティング・パブリック・リレーションズ(MPR) ■戦略PR ■戦略PRのためのチャネル設計と施策 (1)インフルエンサーの活用/ (2)パブリシティ展開例:パナソニック電池「エボルタ」 3.4. コミュニケーション戦略の変遷 ――「メディアミックス」から「クロスメディア」へ ■コンタクト・ポイント ■クロスメディアによるコミュニケーション展開例 ■コミュニケーションデザインの考え方 ■メディアスパイラルという考え方
第4章 テレビ視聴と番組価値 4.1. テレビの環境変化と意識 4.2. テレビを見るとはどういうことか 4.3. テレビ番組の新しい価値基準の提案 ――視聴率とQレイトを利用したマネジメント ■テレビ視聴率 ■Qレイト(Quality Rate) ■テレビ番組のポジションを決める「プログラム価値マップ」 ■「プログラム価値マップ」で見る、いい番組とは ■Qレイトと世帯視聴率の相関 ■番組の誕生から衰退・終了まで――番組ライフサイクルの検証 ■番組推移のパターン分析と3つの法則 (1)「時計回りの法則」(「番組ヒットの法則」)/ (2)「ロングセラーの法則」(下りケースの分析)/(3)「番組終了の法則」 ■プログラム価値マップの有用性と番組価値への提言
<インタビュー> 土屋敏男氏(日本テレビ編成局専門局長、LIFE VIDEO株式会社代表取締役社長) (土屋流演出の源泉と笑いのツボ/『電波少年』をつくったきっかけ/ テレビとソーシャルメディア/ソーシャルメディア時代の新しい可能性)
第5章 メディアとスポーツイベント 5.1. スポーツイベントとスポンサーシップ 5.2. オリンピックのスポンサーシップ ■The Olympic Partners(TOP) ■放映権料の高騰 5.3. FIFAワールドカップ ■FIFAワールドカップのマーケティング戦略 ■FIFAワールドカップのスポンサーシップ 5.4. 変わりゆくスポーツとメディアとの関係 5.5. スポーツはソーシャルに。“ソーシャルメディア・オリンピック” ■“選手がつぶやく”ことの宣伝価値
第6章 ブランドの理論とブランディングの実際 6.1. ブランドとは ■「ブランド」の概念と定義 ■ブランド・エクイティ ■ブランドの構造 ■ブランドの価値 6.2. メディアのブランド戦略――日本テレビを例として ■日本テレビの局キャンペーン開始の背景とその展開 ■キャンペーンの作り方
第7章 その先のメディアとコンテンツビジネス 7.1. 日本のコンテンツ産業 7.2. テレビを取り巻く状況と新たなビジネスモデルへの模索 ■番組フォーマットの海外販売例 7.3. テレビはスマートへ、マルチウィンドウ視聴へ 7.4. 若者のスマート化と今後 7.5. コンテンツビジネスとその対価
<インタビュー> キム・ヨンドク氏(韓国コンテンツ振興院日本事務所所長) (韓流がヒットしたわけ/韓流スターが売れるわけ/政府のコンテンツ支援)
参考文献リスト あとがき 索 引
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