はじめて学ぶ社会調査
リサーチ・マインドを磨く8つのレクチャー
はじめに
第1講 科学観の変化と社会調査 第1講のねらい 1 原型としての経験主義 2 実証主義と論理実証主義 3 反証主義 4 パラダイム論 5 パラダイム論以降の科学観―科学知識の社会学、実験室の人類学― 6 社会調査の科学としての特徴 第1講のまとめ
第2講 よく使われる言葉の意味 第2講のねらい 1 理論 2 概念、定義、指標化 3 変数 4 尺度 5 加算尺度 6 信頼性と妥当性 第2講のまとめ
第3講 社会調査を始めるために 第3講のねらい 1 社会調査が必要か確認する 2 公表されている社会調査データを利用するときの留意点 3 社会調査にはどんな方法があるか 4 データの収集方法を選択する 5 知りたいこと(テーマ)をはっきりさせる―文献の使い方・探し方― 第3講のまとめ
第4講 量的データの収集方法―質問紙調査― 第4講のねらい 1 質問紙調査とは 2 質問紙調査の種類 3 質問紙調査の各方法の特徴 4 質問紙調査における対象者の選び方 5 サンプリングのための台帳 (1) 住民基本台帳 (2) そのほかの台帳 6 サンプリングの主な方法 (1) 単純無作為抽出法 (2) 系統抽出法 (3) 多段抽出法と層化抽出法 7 質問紙の作成で留意すべきこと (1) 実物の質問紙を参考にしよう (2) 既存の尺度を活用しよう (3) ワーディングに注意しよう (4) 質問文の並べ方に注意しよう (5) 選択肢の作り方に注意しよう (6) 最大限にプリコーディングされた質問紙を作成しよう (7) できあがったらしっかりチェックしよう 8 質問紙の作成以外で留意すべきこと (1) 調査の実施前に準備すべきこと (2) 質問紙を回収するときに必要なこと (3) データの入力とチェックの仕方 第4講のまとめ
第5講 量的データの分析方法 第5講のねらい 1 単純集計 2 2変数の関連の分析 (1) クロス集計 (2) 平均値の差と相関係数 3 統計的検定 (1) 基本的な考え方 (2) χ2(カイ二乗)検定 (3) t検定 (4) 一元配置分散分析と多重比較 (5) 相関係数の検定 (6) 対象者が一定数以上のデータについて統計的検定を行う意味 4 疑似相関と因果の方向性 5 変数のコントロール 6 多変量解析 (1) 従属変数がカテゴリー変数の場合の多変量解析 (2) 従属変数が量的変数の場合の多変量解析 (3) 因子分析 第5講のまとめ
第6講 質的データの収集方法―インタビューと参与観察― 第6講のねらい 1 インタビュー、参与観察、フィールドワーク 2 インタビューの種類と特徴 3 インタビューにおける対象者の選び方 4 インタビューガイドの作り方と使い方 5 インタビュー進行上の留意事項 6 そのほかの準備 7 インタビュー終了後に行うべきこと 8 参与観察について 第6講のまとめ
第7講 質的データの分析方法 第7講のねらい 1 グラウンデッド・セオリー・アプローチ―B.グレイザー・A.ストラウス『死のアウェアネス理論と看護』を事例として― (1) 『死のアウェアネス理論と看護』の概要 (2) コーディングの方法 2 エスノグラフィー的方法―W.ホワイト『ストリート・コーナー・ソサエティ』を事例として― (1) エスノグラフィー的方法とは (2) 『ストリート・コーナー・ソサエティ』のねらい (3) 分析結果―エピソードと洞察― 3 心性史的方法―P.アリエス『<子供>の誕生』を事例として― (1) 心性史的方法とは (2) 『<子供>の誕生』のねらい (3) データと分析結果 4 エスノメソドロジーの会話分析―秋葉昌樹「保健室のエスノメソドロジー」を事例として― (1) エスノメソドロジーの会話分析とは (2) 「保健室のエスノメソドロジー」のねらい (3) データと分析結果 第7講のまとめ
第8講 社会調査の倫理 第8講のねらい 1 社会調査と倫理の制度化 (1) 社会と社会調査の複雑な関係から倫理へ (2) 倫理の制度化の動き 2 倫理原則と倫理審査 (1) 5つの原則 (2) 有意義さの原則と不利益最小化の原則 (3) 説明と同意の原則 (4) 説明文書と同意書 (5) 依頼文書と承諾書 (6) 拒否権保証の原則 (7) プライバシー保護の原則 (8) 著作権 第8講のまとめ
補講 量的データや質的データを分析して何がわかるのか―「対話的構築主義」の観点から― 1 はじめに 2 質的データとは何であり、それを分析して何がわかるのか 3 量的データとは何であり、それを分析して何がわかるのか 4 まとめ
付録1 よく使われる言葉の意味のリスト 付録2 質問紙と対象者への説明文書の見本 付録3 量的データを分析するためのSPSSの操作手順 付録4 論文や報告の構成について 付録5 文献案内 索引
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