転換期の東アジアと北朝鮮問題
はしがき
序論 金正恩体制の形成─体制変化と政策継続 小此木政夫 はじめに 1 金正日の遺産と金正恩の課題 2 急進展した金正恩体制づくり 3 王朝的伝統政治への回帰か 4 金正恩政権との交渉は可能か おわりに――本書の構成
第1部 転換期の東アジアと米中
第1章 変わる世界と米国の東アジア外交 ――オバマ政権の対北朝鮮政策への含意 中山俊宏 はじめに 1 オバマ外交の世界認識 2 「アメリカ後の世界」における米国の東アジア外交 3 オバマ政権の対北朝鮮政策における継続と変化 おわりに
第2章 中国の朝鮮半島政策の変化と中韓関係 李熙玉 はじめに 1 変化する北東アジアと朝鮮半島 2 新たな朝鮮半島政策の目標 3 中国と南北朝鮮の二国間関係の調整 おわりに――中韓関係のジレンマ
第3章 転換する中国外交と中朝関係 加茂具樹 はじめに 1 外交方針としての「和諧世界の構築」 2 「周辺」外交における「和諧世界の構築」の実践 3 転換する「周辺外交」 おわりに
第4章 転機を迎えるロシアの朝鮮半島政策 ――中露関係の変化を手掛かりに 兵頭慎治 はじめに 1 ロシアのアジア外交の基調 2 朝鮮半島に対するロシアの基本姿勢 3 変化するロシアの対中姿勢 おわりに
第2部 北朝鮮問題の現状と展望
第5章 転換期の北朝鮮外交政策――変化と持続のジレンマ 「鍾尹 はじめに 1 転換期の北朝鮮外交の変化に対する分析的アプローチ 2 北朝鮮外交の変化の様相とその限界 3 北朝鮮外交の持続性と外交政策の変化可能性 4 外交政策の矛盾と克服のジレンマ おわりに――北朝鮮外交の未来と金正恩時代
第6章 李明博政権下の南北関係―評価と展望 文正仁 はじめに 1 「進歩10年」の南北関係――和解協力戦略 2 李明博政権の対北朝鮮政策基調 3 李明博政権と南北関係―経験的評価 4 李明博政権の対北朝鮮政策、何が問題なのか?――原因分析 おわりに――展望と提案
第7章 日米韓連携の深化と韓国の課題 西野純也 はじめに 1 日米韓連携重視の対北朝鮮政策 2 日米韓による安全保障連携の進展 おわりに
第3部 新しい地域秩序の胎動
第8章 六者会合の国際政治――六者会合に見る北東アジア秩序 崔鍾建 はじめに――北朝鮮核開発と北東アジアの国際政治: 六者会合は国際政治において何を意味するか? 1 六者会合体制の展開 2 六者会合を通じて見る北東アジア秩序 おわりに
第9章 日中韓3カ国協力の可能性と「2対1」の論理 ――東アジア統合のイニシアチブへ向けて 寺田貴 はじめに 1 歴史面と2対1の論理 2 経済面と2対1の論理 3 軍事面と2対1の論理 4 2対1の論理を超えて 5 日中韓は東アジア共同体を主導できるのか おわりに
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