序

第一章　若き日の小河滋次郎
　 一、はじめに―慶應義塾医学所、東京専門学校、東京大学
　 二、出郷まで
　 三、東京での勉学
　 四、おわりに―創刊当時の『上田郷友会月報』

第二章　言論の人　小河滋次郎
　 一、はじめに―新聞熱
　 二、「富岡製絲場ヲ論ズ」
　 三、「非外教諭」
　 四、おわりに―道理ニ拠テ決定スル

第三章　監獄事務官　小河滋次郎
　 一、はじめに―理論ト実際トノ修養
　 二、『看守必携獄務提要』（明治二五年）
　 三、『獄務要書』（明治三二年）
　 四、『獄務攬要』（明治三九年）
　 五、おわりに―ハイブリッドな近代人

第四章　小河滋次郎の行刑思想
　 一、はじめに―監獄行政の現場
　 二、『刑法改正案ノ二眼目―死刑及刑ノ執行猶予―』（明治三五年）
　 三、「未成年者ニ対スル刑事制度ノ改良ニ就テ」（明治三九年）
　 四、おわりに―主権と人権の間の緊張

第五章　小河滋次郎における統治と自治
　 一、はじめに―ある光景とともに
　 二、明治二、三〇年代の監獄行政官僚たち
　 三、おわりに―もう一つの逆説

第六章　小河滋次郎とその時代
　 一、小河滋次郎とは
　 二、小河滋次郎の同時代人たち

第七章　小河滋次郎の現代的意義について
　 一、はじめに―自律と他律
　 二、近代法制の整備期における小河滋次郎
　 三、近代法制の再編期における小河滋次郎
　 四、おわりに―時代の転換とともに

参考文献
略年譜
跋

索引