死の欲動とモダニズム
イギリス戦間期の文学と精神分析

はじめに
序章 破綻あるいは失敗の美学/倫理
第I部 ヴァージニア・ウルフ/歴 史 第一章 欲動の美学化とその不満 ――『ダロウェイ夫人』と「快感原則の彼岸」 第二章 ラディカルな「内部」としての「外部」 ――『灯台へ』とメラニー・クライン
第II部 ブルームズベリー/クライン/フロイト 第三章 「母」を巡るメタ心理学 ――ブルームズベリー、クライン、モダニズム 第四章 リットン・ストレイチーのクイア的自己成型 ――『エリザベスとエセックス』
第III部 戦 争/文 学/メタ心理学 第五章 不在の戦争、あるいは享楽の反復 ――キャサリン・マンスフィールド「至福」 第六章 心に開いた生の傷 ――メイ・シンクレアの『ロマンティック』を読む 第七章 共同体とエロス、あるいは死の欲動の美学化 ――ウィリアムズ、エンプソン、フロイトの交錯点
エピローグ ラディカル・クライン
註 あとがき 参考文献 索引
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