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国際関係のなかの日中戦争
A5判/上製/468頁
初版年月日:2011/07/30
ISBN:
978-4-7664-1855-2
 
(4-7664-1855-7)
Cコード:C3031
税込価格:6,380円
国際関係のなかの日中戦争

目次

 『日中戦争の国際共同研究』刊行にあたって   山田辰雄
 まえがき   西村成雄

総論 国際関係のなかの日中戦争――ヨーロッパ国際関係との関連を中心に   田嶋信雄
 はじめに
 一 満州事変から日中戦争へ
 二 日中戦争の勃発から独ソ不可侵条約へ
 三 第二次世界大戦の勃発から真珠湾奇襲攻撃へ
 四 アジア太平洋戦争下のドイツと東アジア
 五 本書の構成および内容

第1部 グローバル・ポリティクスとしての日中戦争
第1章 日中戦争と日独中ソ関係   田嶋信雄
 はじめに
 一 中独ソ三国連合構想の起源
 二 中国の抗日戦争準備とドイツの対中国軍事協力
 三 日中戦争下の日独中ソ関係
 四 第二次世界大戦の勃発と日独伊ソ(中)関係
 五 アジア太平洋戦争下の日独伊ソ(中)関係
おわりに

第2章 日中戦争期のソ連、アメリカ合衆国と国共「統一戦線」   N.L.ママーエヴァ(巽由樹子訳)
 はじめに
 一 日中戦争勃発から真珠湾まで
 二 太平洋戦争勃発以後
 おわりに

第3章 抗戦期間における中国共産党とコミンテルン    楊奎松(梅村卓訳)
 はじめに
 一 第一次分裂
 二 第二次分裂
 三 第三次分裂
 おわりに

第4章 雲南省経由の援華ルートをめぐる国際関係――日本側の対応を中心に   石島紀之
 はじめに
 一 援華ルートの閉鎖(1939年秋〜1940年7月)
 二 北部仏印進駐とビルマルートの再開(1940年7月〜11月)
 おわりに

第5章 ベトナム問題をめぐる中仏交渉 1945−1946年   楊維真(天野裕子訳)
 はじめに
 一 ベトナム問題の由来
 二 中国軍のベトナム入りと降伏受理
 三 中仏外交交渉
 おわりに

第6章 日本植民地帝国の展開と構造   山本有造
 はじめに
 一 「公式帝国」の形成
 二 「非公式帝国」の拡大
 三 南方進出と「大東亜共栄圏」
 おわりに――日本帝国の終焉

第2部 二国間関係のなかの日中戦争
第7章 アメリカ戦時外交と中国辺境少数民族問題   劉暁原(高光佳絵訳)
 はじめに
 一 ヨーロッパとアジアの「少数民族」問題
 二 「中国の三方」の色
 おわりに――「色」と「形」の政治学

第8章 抗日戦争期の蒋介石とスターリン   李玉貞(黒木信頼訳)
 はじめに
 一 蒋介石とスターリンの接近――西安事変から中ソ相互不可侵条約まで
 二 蒋介石のスターリンに対する参戦要請
 おわりに

第9章 日中戦争前後のイギリス外交と中国観の変容   R.ミッター(木谷名都子訳)
 はじめに
 一 戦争の勃発 1937〜38年
 二 戦争終結とその後 
 三 大国としての中国?
 四 新しい冷戦世界――イギリスと中国
 五 共産主義の挑戦
 おわりに

第10章 戦時中のカナダ−中国関係   ダイアナ・ラリー(日野みどり訳)
 はじめに
 一 1937年までのカナダと中国
 二 戦間期のカナダと中国
 おわりに

第11章 蒋介石とインド独立運動   楊天石(渡辺直土訳)
 はじめに
 一 ネルーの訪中 1939年
 二 蒋介石による戴季陶訪印
 三 蒋介石夫妻のインド訪問 1942年
 四 蒋介石・ネルーの三次会談
 五 蒋介石の対英進言と英印交渉の失敗
 六 蒋介石、ローズヴェルトへの調停要求
 七 インド情勢の悪化と蒋介石
 おわりに

第3部 戦時日中関係の諸相
第12章 日中戦争直前における日中国交交渉   臧運祜(根岸智代訳)
 はじめに
 一 中国側の「三原則」提案と日本側の回答
 二 東京から南京へ――「三原則」に関する中日交渉
 三 中日国交調整交渉の停頓と再開
 四 張群・川越茂の南京交渉
 おわりに

第13章 日中戦争と中国宣戦問題   土田哲夫
 はじめに
 一 盧溝橋事件と断交・宣戦回避の決定
 二 日中国交の終結
 三 抗戦の危機と和戦の論争
 四 国際情勢の変転と宣戦問題
 五 太平洋戦争勃発と中国の宣戦決定
 おわりに

第14章 抗戦期重慶の歴史的役割   周 勇(関智英訳)
 はじめに
 一 戦時の重慶社会
 二 「大後方」における「政治センター」としての重慶
 三 「大後方」における「文化センター」としての重慶
 おわりに

第15章 戦前期中国(関内)における日本の海外神社   副島昭一
 はじめに
 一 天津神社
 二 青島神社
 三 北京神社について
 四 「在中華民国神社規則」について
 おわりに

第16章 未完の戦争責任――旧日本陸軍登戸研究所の偽札作りについて   姫田光義
 はじめに――本論文の主旨
 一 経済・貨幣戦争としての日中戦争
 二 「登戸産偽札」の効用とその後始末
 おわりに

あとがき 石島紀之

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