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対論「現代思想」

まえがき 高草木 光一
第1部 対論 dialogos
序「現代思想」をどう捉えるか ――古代ギリシアからの展望 小田 実 はじめに――日清戦争から「報復戦争」まで 一 「現場」の思想 二 同時多発テロと神風特攻隊 三 ヨーロッパ中心主義の再検討 四 塗りかえられた「文明」 おわりに
T 近代化とアジア
アジアの思想とは何か 黄 ル暎 一 東アジア的価値と資本主義 二 韓国の自生的近代化 三 弥勒思想 四 「東道西器」から「西道東器」へ
グローバリゼーションへの市民的戦略 小田 実 はじめに 一 言論の自由 二 言葉とデモクラシー 三 アテナイ市民の一日 四 周辺と外部 五 開かれたデモクラティアへ
U 民族と文化
沖縄のこころ・日本のこころ ――天と地がまじわるところ それは祭りである 喜納 昌吉 一 二つの文化 二 民族と大地 三 人類のルネッサンスへ
共生への道程 小田 実 はじめに 一 グローバリゼーションの転換 二 民主主義と市民の軍隊 三 「良心的兵役拒否」の思想 四 「良心的軍事拒否国家」の構想 おわりに
V 生命と倫理
脳死・臓器移植拒否宣言 山口 研一郎 一 医師としての原点 二 生殖技術と生命操作 三 遺伝子診断、臓器移植、クローン 四 死の変容 五 現代医学の問題点
討論 いのちを考える 飯田 裕康 高草木 光一
先端医療と生命倫理 小田 実 はじめに 一 倫理の捉え方 二 「正義」へのまなざし 三 「する側」と「される側」の間 四 デカルトと「生老病死」
W 都市と市民 阪神・淡路大震災と復興計画 早川 和男 はじめに 一 日常の市民不在の行政の延長線上にあった「大震災」 二 人間と社会の主体性をとりもどそう 三 健全な権利感覚を育むために
コミュニティとしての都市 小田 実 はじめに 一 天災に対する日本人の思想 二 市民立法 三 都市計画 おわりに X 政治と市民 議会制民主主義の諸問題 志位 和夫 一 議会制民主主義――人民のたたかいでかちとった、 人類の英知のひとつ 二 国民運動、市民運動と、議会、政党とのかかわりを考える 三 議会制民主主義を生かすも、殺すも、国民・市民の運動いかん
政党の政治と市民の政治 小田 実 はじめに 一 「市民」と「市民運動」の間 二 「私が日本だ」 三 日独伊の憲法 四 市民=議員立法 五 職能人と市民
展望 大学から市民社会へ 小田 実 山口 研一郎 飯田 裕康 高草木 光一
第2部 饗宴 symposion
現場の思想と「学び」の現場 小田 実 飯田 裕康 高草木 光一
一 『世直し大学』と「現代思想」 二 教室という現場 三 各講義を振り返って 四 生命倫理に関するプロジェクト
小田実を超える――学生たちの「現代思想」
入江 健輔・藤川 秀行・清水 俊充 小澤 菜穂・大坪 啓介・丸物 美樹 米谷 香里・高橋 真悟・根本 政毅
一 「現代思想」との出会い 二 「現代思想」と経済学 三 シラバス、テキスト、ホームページ 四 各講師のキャラクター 五 これからの「現代思想」
あとがき 飯田 裕康
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