読むと書く
井筒俊彦エッセイ集
第I章 回教学の黎明 ザマフシャリーの倫理観(一)――『黄金の頸飾』の研究 ザマフシャリーの倫理観(二)――『黄金の頸飾』の研究 アラビア文化の性格――アラビア人の眼 回教神秘主義哲学者 イブン・アラビーの存在論 回教に於ける啓示と理性 イスラム思想史 マホメット アラビア科学・技術 マホメットとコーラン コーランと千夜一夜物語 イスラームの二つの顔――時局的関心の次元を超えイスラームという宗教・文化の精神を把握するための方途を説く 序詞〔『イスラーム神秘主義におけるペルソナの理念』への〕
第II章 言葉と「コトバ」 トルコ語 アラビア語 ヒンドスターニー語 タミル語 記号活動としての言語 言語哲学としての真言 東洋思想 意味論序説――『民話の思想』の解説をかねて
第III章 「詩」と哲学 ぴろそぴあはいこおん――philosophia haikôn 詩と宗教的実存――クロオデル論 トルストイに於ける意識の矛盾性について 神秘主義のエロス的形態――聖ベルナール論 クローデルの詩的存在論 哲学的意味論 「読む」と「書く」 単数・複数意識 「気づく」―― 詩と哲学の起点
第IV章 推薦文とアンケート 第一級の国際人 〔鈴木大拙全集への推薦文〕 〔一九八〇年「みすず」読書アンケート〕 〔一九八一年「みすず」読書アンケート〕 〔西谷啓治著作集への推薦文〕 「開かれた精神」の思想家〔プロティノス全集への推薦文〕 〔私の三冊〕 下村先生の「主著」〔下村寅太郎著作集への推薦文〕 編纂の立場から〔岩波講座「東洋思想」への推薦文〕 〔マーク・テイラー『さまよう――ポストモダンの非/神学』への推薦文〕 第V章 先行者と同時代 松原秀治氏訳 ドーザ『言語地理学』に就いて ガブリエリ「現代アラビア文学の主流」 回教哲学所感――コルバン著「イスラーム哲学史」邦訳出版の機会に デリダ現象 三田時代――サルトル哲学との出合い テクスト「読み」の時代
第VI章 追悼と追憶 追憶〔『回想の厨川文夫』〕 追憶――西脇順三郎に学ぶ 行脚漂泊の師 ムーサー 幻影の人――池田弥三郎を憶う 西脇先生と言語学と私 エリアーデ追悼――「インド体験」をめぐって
第VII章 遍歴と回想 レバノンから ベイルートにて カナダ・モントリオールにて ボストンにて コーラン翻訳後日談 東西文化の交流 国際会議・学際会議 道程 慶應国際シンポジウム所感 武者修行 正師を求めて 師と朋友 「エラノス叢書」の発行に際して―― 監修者のことば 語学開眼
解題(若松英輔) 初出一覧
[付録] 新刊紹介〔言語研究第一号〕 新刊紹介〔言語研究第二号〕 ハイドン編「回教の現在と将来」 最近のアラビア語学――新刊紹介〔言語研究第三号〕 アッカド語の-ma構文について 新刊紹介〔言語研究第四号〕 新刊紹介〔言語研究第六号〕
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