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目次
ウェストファリア条約
A5判/上製/624頁
初版年月日:2009/06/20
ISBN:
978-4-7664-1629-9
 
(4-7664-1629-5)
Cコード:C3032
税込価格:9,900円
ウェストファリア条約
その実像と神話

目次

はしがき
凡例

序 論
(一)本書の問題意識と「ウェストファリア神話」
(二)「ウェストファリア神話」の影響
(三)「ウェストファリア神話」批判とその問題点
(四)「ウェストファリア神話」の背景と「歴史実用主義」及び「歴史の道具化」
(五)本書の目的と構成、そして方法とそれに伴う若干の問題点

第一部 ウェストファリア条約の全体像
第一章 ウェストファリア講和会議及び条約の概要と「当事者」
 はじめに
 第一節 ウェストファリア講和会議の概要
 第二節 ウェストファリア条約の概要
 第三節 ウェストファリア条約の「当事者」を巡る若干の問題点
 まとめ

第二章 ウェストファリア条約における皇帝及び帝国の「対外的」関係
 はじめに
 第一節 帝国(皇帝)とスウェーデン(女王)及びフランス(国王)の関係
 第二節 帝国とスイス及びオランダの関係
 まとめ

第三章 ウェストファリア条約における帝国等族の法的地位
 はじめに
 第一節 帝国等族に関するウェストファリア条約の規定の概要とその評価及び問題点
 第二節 ウェストファリア条約以前の皇帝の権利
 第三節 帝国等族の諸権利
 第四節 帝国クライス制度
 まとめ:帝国等族に関するウェストファリア条約規定の評価

第四章 ウェストファリア条約における「都市」関連規定を巡る諸問題
 はじめに
 第一節 ウェストファリア条約における自由帝国都市
 第二節 ウェストファリア条約におけるハンザ
 まとめ

第五章 ウェストファリア条約における宗教問題の解決
 はじめに
 第一節 ウェストファリア条約における宗教問題関連規定の概要
 第二節 帝国等族・臣民・自由帝国都市にとっての宗教問題関連規定
 第三節 宗教関連規定の諸原則に関わる問題点
 第四節 ウェストファリア講和会議(及び条約)の宗教問題の取扱いと欧州国家間関係
 まとめ:ウェストファリア条約の宗教関連規定の評価

第二部 ウェストファリア条約以後の帝国と欧州国際関係、そして「神話」
第一章 ウェストファリア条約の批准及び実施について
―第二部の序に代えて
はじめに
第一節 ウェストファリア条約の批准について
第二節 ウェストファリア条約の実施について
まとめ

第二章 ウェストファリア条約締結以降の帝国
はじめに
第一節 帝国等族の「対外的」活動:同盟権行使
第二節 帝国クライス
第三節 帝国等族としてのスウェーデン女王(国王)
第四節 自由帝国都市及びハンザ
第五節 スイス
まとめ

第三章 一六四八年以降の諸条約におけるウェストファリア条約
 はじめに
 第一節 一六四八年以降の諸条約におけるウェストファリア条約
 第二節 一六四八年以降の諸条約におけるウェストファリア条約の位置付けを巡る問題点
まとめ

第四章 国際法学説における「ウェストファリア神話」の形成
    ―一七世紀後半から一九世紀の「国際法」関連文献の検討を通じて
 はじめに
 第一節 一七世紀後半の「国際法」学者による帝国及びウェストファリア条約の位置付け
 第二節 一八世紀の「国際法」学者による帝国及びウェストファリア条約の位置付け
 第三節 一九世紀の国際法学者による帝国及びウェストファリア条約の位置付け
 まとめ

結論
(一)ウェストファリア条約によって設定される諸関係と同条約の基本的性格
(二)ウェストファリア条約と一七世紀中葉以降の帝国国制
(三)ウェストファリア条約と一七世紀中葉以降の欧州国家間関係
(四)ウェストファリア条約の近代国際法形成への影響
(五)「ウェストファリア神話」形成と国際法学
(六)「ウェストファリア神話」研究の意義

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