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目次
多文化多世代交差世界における市民意識の形成
A5判/上製/306頁
初版年月日:2008/01/31
ISBN:
978-4-7664-1464-6
 
(4-7664-1464-0)
Cコード:C3336
税込価格:3,960円
多文化多世代交差世界における市民意識の形成

目次

 巻頭言      安西祐一郎
 刊行にあたって  小林良彰

第1章 総論 多文化交差世界と市民意識   有末賢
 T 多文化・多世代交差世界とは
 U 戦後市民意識と多世代状況――匿名性と下位文化
 V 本書の構成

第T部 世代と社会化
第2章 “世代”の社会学的考察――“世代”の条件とその表象の変質   和田宗樹
 はじめに
 T マンハイムの“世代”把握
 U 与件としての「世代状態」
 V 形成的志向としての「世代関連」の表象
 W 考察と今後の課題

第3章 ユースカルチャーと時間――レトロスペクティブな若者文化の位相   松尾浩一郎
 T 変容するユースカルチャー
 U 若者たちの新しい生き方
 V 「若さ」と「新しさ」の転回
 W 過去と未来のはざまで

第4章 再社会化とジェネラティビティ――向老世代のライフストーリーから   小倉康嗣
 はじめに
 T 〈再帰的近代としての高齢化社会〉とエイジングの発見
 U 社会の捉え直しと再社会化――向老世代のライフストーリーから
 V 世代の捉え直しとジェネラティビティ

第U部 社会化の場の変容――家族と教育の現代
第5章 IT型コミュニケーションと拡散的核家族――情報化と家族の変化のなかの社会化   渡辺秀樹
 はじめに
 T IT化と修正核家族の可能性――〈e-work〉、〈tele-work〉と〈e-family〉〈tele-family〉とエイジングの発見
 U 家族コミュニケーションの変容
 V ITと人間関係形成能力

第6章 不登校事例にみる親子関係の変容プロセス――親子のライフヒストリーの比較から   青田泰明
 はじめに
 T 不登校にみる親子関係のダイナミズム
 U 調査方法と対象
 V 家族の「語り」
 W 事例研究
 おわりに

第7章 現代大学生の進学動機と職業観――ゆらぐ青年期とキャリアデザイン   小澤昌之
 はじめに
 T 大学生の進路と就職の関係――青年期=モラトリアム期の社会的背景
 U 問題枠組のパースペクティブ
 V 調査分析
 おわりに

第V部 国際移動と社会化
第8章 「文化移民」――文化的活動をめぐる若者の国際移動   藤田結子
 はじめに
 T 「プッシュ」要因
 U 「プル」要因と「移住システム」
 V 移住の象徴的な動機――なぜニューヨーク、ロンドンなのか
 おわりに

第9章 国際移動と再社会化――中国における日本人女性移住者の意識調査   オイ ション ゴウ
 T 問題提起
 U 先行研究の考察
 V 調査方法と対象者
 W 移住する以前の意識
 X 移住した後の意識
 Y 考察と結論

第W部 市民社会の時間・空間
第10章 松田道雄における転向と戦争経験――戦後市民主義の歴史的契機として   和田悠
 T 大正自由教育の経験
 U マルクス主義への転向/からの転向
 V 転向者としての戦時の出発
 W 全体主義の時代経験
 X 戦後への連続と非連続

第11章 多文化・高齢社会におけるソーシャル・キャピタルの醸成と健康なまちづくり   浦野慶子
 はじめに――背景と目的
 T ソーシャル・キャピタルの概念と健康なまちづくり
 U ソーシャル・キャピタルの醸成と健康なまちづくり
 V 考察と日本への含意

第12章 まちづくりと市民意識――街並みをめぐる「公共性」の諸相   石井清輝
 はじめに――問題の所在
 T 街並みをめぐる公共性の相克
 U 街並み運動における「公共性」
 V 「私民」からの「公共性」へむけて
 おわりに――要約と今後の展望

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