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目次
アメリカと東アジア
A5判/上製/304頁
初版年月日:2004/08/30
ISBN:
978-4-7664-1046-4
 
(4-7664-1046-7)
Cコード:C3031
税込価格:3,740円
アメリカと東アジア

目次

総 論 久保文明・赤木完爾

第1部 アメリカの東アジア関与の諸相

第1章 アメリカのアジア関与の原型
ロナルド・H・スペクター
はじめに 
一 国共内戦の再燃 
二 中国「喪失」とその影響 
三 インドシナ関与の始まり 
四 朝鮮戦争の勃発と中国の介入 
五 朝鮮戦争の影響  
おわりに  

第2章 国内政治の変容と外交政策
――とくに東アジアとの関連で 久保文明
はじめに
一 ベトナムからレーガンまで
1 ベトナム戦争とその後
(1) ベトナム以前
(2) ベトナム戦争と民主党の変化
(3) ニクソン路線のその後
2 レーガン主義
(1) レーガン主義者
(2) レーガン外交と中国
(3) レーガン外交と「ベトナムの教訓」その1
3 「ネオコン」登場
(1) ジャクソン上院議員
(2)「ネオコン」とレーガン
4 「ベトナムの教訓」その2――軍
(1) ワインバーガー・ドクトリン
(2) 湾岸戦争の遺産
二 「冷戦の勝利」とG.H.W. ブッシュの挫折
1 G.H.W. ブッシュの外交
(1) G.H.W. ブッシュの脱レーガン戦略
(2) 天安門の衝撃
(3) ブッシュ対ギングリッチ――その1
2 中道路線の破綻
(1) ブッシュ対ギングリッチ――その2
(2) G.H.W. ブッシュの挫折
三 政党の変容と外交
1 政党政治と外交政策
(1) 政党政治の構造的変容
(2) 外交政策への影響
(3) 共和党保守派の外交政策
2 外交と道徳
(1) 宗教保守派の共和党への浸透
(2) 外交への関与
(3) 左右の共闘
3 対アジア外交との関係で
(1) イデオロギーと政党対立
(2) 対中政策をめぐる対立――共和党の場合
(3) 対中政策をめぐる対立――民主党の場合
(4) 対中政策をめぐるジレンマ
(5) 対日政策の場合
4 世論の動向
(1) 冷戦終結と孤立主義的傾向
(2) 世論の「誤読」
(3) 転機としてのベトナム戦争
おわりに――「イラクの教訓」と2004年大統領選挙
1 9.11テロ事件の衝撃
2 並走する二つの選挙戦

第3章 冷戦後の日米安全保障関係
西川吉光
一 冷戦後の日米関係  
1 冷戦の終焉とアメリカの東アジア戦略  
2 湾岸戦争と日米同盟の試練  
3 経済重視のクリントン政権  
4 日米安保形骸化の懸念  
5 ナイ・イニシアティブと日米安保共同宣言  
6 沖縄米軍基地問題  
7 新ガイドラインと周辺事態法の整備  
8 ブッシュ政権とテロ対策特措法、自衛隊のイラク派遣  
二 アメリカにおけるアジア・太平洋地域の重要性と日本の価値  
三 日米中三国関係の中での日米安保  
四 日米同盟関係が抱える問題点  
1 理念の共有  
2 日米安保の双務性  
五 アメリカの持つ二面性  
六 好まれる同盟国から頼られる同盟国へ  

第4章 日米同盟の強化
ジェームズ・プリスタップ
はじめに  
一 国際的力学 1990年―2001年  
二 日本の対外環境の変化―「砂漠の盾作戦」から「イラク自由作戦」へ  
三 国内の変化  
四 将来のビジョン:2003年―2013年  
1 4年毎の国防計画見直し(QDR)  
2 国家安全保障戦略(NSS)  
五 日米同盟―ワシントンの視点  
六 朝鮮半島  
七 中国  
おわりに  

第5章 アメリカの東南アジア政策
――米越関係の回顧と展望 小笠原高雪
はじめに 
一 関係正常化の2つの段階  
1 外交関係の正常化  
2 アメリカ側の転換要因  
3 通商協定締結交渉  
二 東南アジアの安全保障と米越関係  
1 ベトナムの地政学的位置  
2 東南アジア政策における伝統  
3 米越軍事協力の模索  
三 軍事協力に対する制約要因  
おわりに  

第6章 東アジアにおける安全保障秩序の展望
――アメリカの視角 赤木完爾
はじめに  
一 力の現実と諸国家の多様性  
二 東アジア安全保障秩序構想の諸相  
1 ハブ・アンド・スポーク型の覇権秩序  
2 多極勢力均衡  
3 二極勢力均衡  
4 多元的安全保障共同体  
おわりに―9.11とその後―  

第2部 中国と朝鮮半島

第7章 冷戦終結後の米中関係
湯浅成大
はじめに  
一 ニクソンからレーガンまで  
二 模索するブッシュ・シニア政権  
1 天安門事件とアメリカ  
2 ブッシュ・シニアの迷走  
三 クリントンのエンゲージメント政策  
1 人権か貿易か  
2 エンゲージメント政策の展開  
四 台湾危機とアメリカ  
1 李登輝の訪米  
2 台湾総統選挙とミサイル実験  
五 建設的戦略パートナーシップからPNTRへ  
1 建設的戦略パートナーシップ  
2 共和党多数議会の反撃  
(1) 最恵国待遇更新をめぐる対立  
(2) 人工衛星とスパイ疑惑  
(3) コックス・レポート  
3 通常通商関係恒久的付与(PNTR)への道  
(1) 中国WTO加盟へ  
(2) 下院のPNTR反対派  
六 ブッシュ政権の2トラック・アプローチ  
1 中国は戦略的ライバル  
2 実務的実現主義  
3 2トラックの実際  
七 中国は脅威か  
1 中国「封じ込め」の論理  
2 台湾への武力行使はありうるか  
おわりに  

第8章 ミサイル防衛と東アジア
――「新しい枠組み」下での米中戦略関係の展望 神保 謙
はじめに 米国のミサイル防衛計画と「新しい枠組み」  
一 ブッシュ政権のミサイル防衛政策  
1 「新しい枠組み」演説と米国のミサイル防衛計画  
(1)「新しい枠組み」演説  
(2) ミサイル防衛計画の推移  
2 「新しい枠組み」構想と日米同盟  
二 ミサイル防衛と米中戦略関係の展望  
1 米中関係の新しい文脈  
2 中国の核・ミサイル開発の経緯  
3 中国の核ドクトリン――「不確実性」によって保たれる最小限抑止  
4 「最小限抑止」の確実性確保から「限定抑止」へ?  
5 米国における中国核開発に対する認識・対中国核運用計画――米中「暗黙の戦略的安定」の原型?  
三 米中戦略関係の将来像をめぐる諸論  
1 共通の前提  
2 米中の戦略抑止に関する議論の差異  
3 米国がとり得べき政策についての差異  
おわりに 米中核関係のダイナミズムに関する今後の展望  

第9章 宗教団体、人権団体、労働組合と中国
上坂 昇
はじめに  
一 近年の米中関係  
1 アメリカの中国観  
2 米中政府間の積極的な交渉  
二 信教の自由を要求するアメリカの宗教界  
1 中国の宗教事情  
2 アメリカの宗教団体から見た中国  
三 人権団体の見る中国  
1 アメリカの人権外交  
2 人権は国益に優先するという主張  
3 中国側の反論  
四 中国のWTO加盟とアメリカの労働組合  
1 中国のWTO加盟の背景  
2 労働組合と産業界の立場  
おわりに  

第10章 保守系シンクタンクの対中姿勢
――2000年選挙に向けた提言から9.11後まで 新田紀子
はじめに  
一 政策立案決定過程における保守系シンクタンクの役割  
1 利益団体としてのシンクタンク  
2 保守系シンクタンクと中国  
二 対中政策全般  
1 民主化の強調:アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)  
2 強固な軍事プレゼンスの維持と経済関係の推進:ヘリテージ財団  
3 中国の核戦力・台湾への武力行使への対抗:PNAC  
4 「普通の大国」としての中国、バランサーとしての米国:ケート研究所  
5 非保守系シンクタンクの見方の一例:ブルッキングス研究所(ブルッキングス)  
三 危機管理(EP-3衝突事件)と台湾問題  
1 米中軍用機接触事件(EP-3事件)  
2 台湾――武器売却、ブッシュ発言――  
四 9.11後の米中関係  
1 9.11後  
2 経済問題  
3 北朝鮮の核開発問題  
4 台湾における住民投票  
おわりに  

第11章 冷戦後の朝鮮半島
――外交政策の動態 張 済国
はじめに  
一 クリントン政権の対外政策基調と朝鮮半島問題  
1 安全保障政策基調との整合性  
(1) クリントン政権の対外認識 
(2) 対外政策の基調 
(3) 北朝鮮問題:変化した対外政策との整合性  
二 核開発疑惑をめぐる米国の北朝鮮政策の変容  
1 クリントン政権の誕生と北朝鮮のNPT脱退宣言  
2 米朝直接会談の受容と対話の質的変化  
(1) 米朝共同声明に表れた非核議題  
(2) 米朝第2段階会談における核以外の問題の深化  
3 牽引要因としての金泳三政権  
4 対北朝鮮「拡大関与」政策の兆し  
三 金大中政権の登場と米国の朝鮮半島政策  
1 金大中政権の「太陽政策」  
2 南北首脳会談  
四 ブッシュ政権の北朝鮮政策の性格と展望  
1 9.11以前の北朝鮮政策:一般対外政策としての北朝鮮政策  
2 2001年6月の対北朝鮮対話再開提言の意味  
3 9.11以後の安全保障観の変化と深化する北朝鮮政策の一般政策化  
おわりに  

第12章 冷戦後の朝鮮半島
――安全保障ジレンマ理論の視角 泉川泰博
はじめに  
一 理論的枠組み  
二 ポスト冷戦期におけるアメリカの朝鮮半島政策の変遷  
1 北朝鮮の核開発危機とアメリカ外交  
(1) 北朝鮮外交の活発化とアメリカの反応:関与政策から強硬策への漂流  
(2) 北朝鮮の瀬戸際外交と米朝交渉  
(3) 関与政策への反発と南北の板ばさみに悩むアメリカ  
2 金大中の登場からペリー報告へ  
(1) 枠組み合意存続の危機  
(2) ペリー報告と日米韓連携の重要性の再認識  
3 ブッシュ大統領の登場  
(1) ブッシュ政権の強硬政策  
(2)「悪の枢軸」演説と米朝・米韓関係の悪化  
おわりに  

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