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目次
EUの国際政治
A5判/上製/376頁
初版年月日:2007/12/15
ISBN:
978-4-7664-1448-6
 
(4-7664-1448-9)
Cコード:C3331
税込価格:4,180円
EUの国際政治
域内政治秩序と対外関係の動態

目次

巻頭言       安西祐一郎
刊行にあたって   小林良彰
謝辞        田中俊郎・小久保康之・鶴岡路人

序章 EUへのアプローチ――「EUの国際政治」とは何か(田中俊郎・小久保康之・鶴岡路人)

第1部 国際政治システムとしてのEU――域内国際政治の諸相
第1章 政府間会議にみる国際政治システムとしてのEU(田中俊郎)  
 はじめに
 I 単一欧州議定書からニース条約へ
 II 諮問会議と政府間会議
 III 検討
 おわりに

第2章 EU域内における「日常」の国際政治――EUの政策決定における加盟国の関わりを中心に(小久保康之)   
 はじめに
 I EUの「日常」と主要機関
 II EUの主要機関と加盟国との関係  
 III 「日常」の政策決定プロセスの類型化
 おわりに

第3章 欧州統合の中の独仏関係(渡邊啓貴)   
 I 独・仏外交の前提条件
 II 冷戦期の独仏関係
 III 冷戦後の独仏関係
 IV シラク時代の独仏関係

第4章 欧州統合の中の北欧諸国(吉武信彦)   
 はじめに
 I 北欧・EU関係の基本的枠組み
 II EU域内国際政治と北欧諸国
 III EU域外国際政治と北欧諸国
 おわりに

第5章 EU環境政策にみる域内国際政治(和達容子)   
 はじめに
 I EU環境政策の誕生と発展
 II 基本条約におけるEU環境政策の決定手続き規定
 III EU環境政策決定過程における主要機関とその関係
 IV EU環境政策と東方拡大
 おわりに

第6章 ジャン・モネと欧州統合――「モネ・メソッド」の効用と限界(宮下雄一郎)   
 はじめに
 I 戦後復興とモネ
 II モネと欧州合衆国のための行動委員会(CAEUE)
 III モネと第5共和制
 おわりに

第7章 EU域内市場における自由移動、基本権保護と加盟国の規制権限(庄司克宏)   
 はじめに
 I 域内市場における自由移動の目的と性格
 II 「まったく国内的な状況」における逆差別
 III 欧州司法裁判所による基本権審査と「EC法の範囲外にある国内立法」
 おわりに

第2部 国際政治の中のEU
第8章 冷戦と欧州統合(細谷雄一)  
 はじめに
 I 冷戦の起源と欧州統合
 II 欧州統合と大西洋同盟の始動
 III NATO体制の中のEEC
 IV デタントから冷戦終結へ
 おわりに

第9章 新しい安全保障主体としてのEU(小林正英)  
 はじめに
 I 欧州統合における安全保障的側面
 II 安全保障主体としてのEU
 III 国際政治としてのEU――むすびにかえて

第10章 EU外交の中の欧州安全保障防衛政策
  ――付加価値の再検討とEU内調整の課題(鶴岡路人)  
 はじめに
 I EU外交の構造とESDPの前提
 II 文民要素の発展
 III 文民要素発展の含意――「新しい」政策手段としての付加価値の再検討
 IV 他組織・他政策との調整――「EU・EU関係」の課題
 おわりに

第11章 EU拡大における地域間主義(interregionalism)(東野篤子)  
 はじめに
 I EUと地域主義、地域間関係
 II 中・東欧諸国との拡大における地域間主義
 III EU拡大プロセスと地域間主義の連関における新展開
 おわりに

第12章 縛られた巨人
  ――GATT/WTOレジームにおけるEUのパワーとアイデンティティ(明田ゆかり)
 はじめに
 I 多国間貿易レジームにおけるパワー
 II GATTにおけるEU ――リーダーシップなきパワーの行使
 III パワーの転換点――単一市場プロジェクト、ウルグアイ・ラウンド、アメリカ
 IV 積極的なパワーの行使とその限界――ドーハ開発アジェンダへの道
 おわりに――EUの課題と挑戦:縛られた巨人

終章 EUの変容とEU研究の新しい課題――日本からの視点(鶴岡路人)
 はじめに――なぜ日本からの視点か
 T EU内国際政治への視点
 II EU外交への視点
 おわりに

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