ケンブリッジの卵
回る卵はなぜ立ち上がりジャンプするのか
Preface――序文
プロローグ 『ネイチャー』二〇〇二年イースター号
第一章 物理学百年の謎 ケンブリッジ留学/コレッジ/渡英/工学部/留学一年目/モファット教授との出会い/オープン・クエスチョン/倒れないコマ
第二章 謎との格闘 共同研究開始/ニュートン研究所/一〇〇ページの計算ノート/立たない卵/卵の形/サファリパークの卵/最後の可能性/ゆっくり回すと立ち上がる?
第三章 英国と日本 英国と日本の初等教育/身近な自然を楽しむ感性
第四章 啐啄(そったく) ついに立ち始めた卵/アーサー王の石卵/回転卵の研究史/常識を疑う態度/短すぎた計算時間/神秘的な数理/ケンブリッジの重み/最後の一歩
第五章 謎の解明 モファット先生の大発見/『ネイチャー』を目指して/卵が直立する原理/摩擦学の権威/セルトの石/最後の発見/二〇〇二年イースター
第六章 身近な不思議 大学で教えていること/ゾウとシカ/スケールの物理学/擬似科学/流れの話/素朴な疑問をもつ心/不思議を感じる心
第七章 未知現象 空跳ぶ卵/ジャンプ理論/ジャンプ実験/トリニティディナー/ライバル/ワルシャワでの国際会議
第八章 真実の証明 ジャンプの予測論文/京都での再会/公顕祭/古希の記念シンポジウム/検出器と回転機/ジャンプの実証
エピローグ 『英国王立協会紀要』二〇〇六年イースター号
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