腐敗と再生
身体医文化論 III
序章 腐敗と再生――身体医文化論V 小菅隼人
第T部 腐敗――浄化―再生 第1章 ギリシアの医学と文化における「浄め」の曖昧さ G・E・R・ロイド(齋藤健太郎訳)
第U部 腐敗――恐怖・忍耐・誘惑 第2章 祈祷と治療 ――中世のペスト蔓延の中での感染・生き残り・死への社会文学的なアプローチ ウィリアム・スネル 第3章 腐敗と救済――スペクタルとしての死体と腐敗 小池寿子 第4章 フランス・バロック詩における死と再生 伊藤進 第5章 十七世紀後半の水銀学派の腐敗/発酵理論――スターキー、ボイル、ニュートン 吉本秀之 第6章 デカダンスあるいは腐爛について――ユイスマンス小論 谷川渥
第V部 腐敗と再生――十七世紀から二十世紀 第7章 メランコリーと腐敗の体内イメージ――精気と瘴気と神経と 仙葉豊 第8章 魔女の大釜、レヴェットの洞窟――文学的表象にみる近代英国ヤブ医者群像 原田範行 第9章 「不運な女」と「堕ちた女」――十八世紀から十九世紀の慈善と売春婦 鈴木実佳 第10章 腐敗の意味――アメリカン・ゴシックの荒野 時実早苗 第11章 腐敗は再生?――D・H・ロレンス、『リズム』、リズムの時代 武藤浩史
第W部 再生――現代 第12章 切断/補綴、あるいは身体の再構成 ――オットー・ディックスの一枚の絵をめぐって 萩原眞一 第13章 泰緬鉄道の日本軍捕虜収容所における腐敗、即興、再生 小菅信子 第14章 乳癌との闘い=再生へのプロセス――オードリー・ロードの拓いた道 中村哲子 第X部 再生――科学的展開 第15章 微生物による腐敗と再生 梅澤一夫 第16章 細胞の機能と行動に視点をおいた形態形成の解明――ヒトデ胚の形態形成を中心に 金子洋之 第17章 うつること――遺伝と環境とひと 藤井千枝子
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