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目次
日中戦争の軍事的展開
A5判/上製/496頁
初版年月日:2006/04/27
ISBN:
978-4-7664-1277-2
 
(4-7664-1277-X)
Cコード:C3031
税込価格:6,380円
日中戦争の軍事的展開

目次

「日中戦争の国際共同研究」刊行にあたって 山田辰雄

まえがき 戸部良一・波多野澄雄

第1部 戦火の拡大

第1章 戦争前夜――1937年7月の日本陸軍 エドワード・J・ドレー(戸部良一訳)
     はじめに
     1 戦略と戦術
     2 戦力
     3 現地軍
     4 訓練
     むすび

第2章 中国空軍の対日戦略――日本爆撃計画を中心に 萩原 充
     はじめに
     1 中国空軍とその戦略的思想
     2 作戦計画の検討
     3 作戦計画の背景
     4 空軍力の実態
     5 日本の認識とその航空政策
     6 緒戦にかける作戦
     7 「人道遠征」の内実
     8 爆撃計画のその後
     おわりに

第3章 盧溝橋から南京へ 服部 聡
     1 盧溝橋への道
     2 蘆溝橋事件とその対応
     3 戦線の拡大
     4 南京占領

第4章 1937、中国軍対日作戦の第一年――盧溝橋事変から南京陥落まで 楊 天 石(陳群元訳)
     1 蒋介石の講和拒否と応戦決定
     2 上海の戦闘・重火器の不足
     3 日本軍の共同作戦と中国の上陸阻止戦の失敗
     4 ブリュッセル会議と蒋介石の決断
     5 中国軍の大失策――杭州湾の防衛軽視
     6 南京――守るか? 捨てるか?
     7 交戦国策の堅持
     8 華北戦場の失敗と平型関戦役の勝利
     おわりに

第5章 日本陸軍における戦略決定、1937―1945 波多野澄雄
     1 政戦略決定における陸軍
     2 事件の拡大過程
     3 華北から華中へ
     4 漢口広東作戦
     5 軍事作戦から政治戦争へ
     6 太平洋戦争下の日中戦争
     おわりに
 
第2部 戦場の諸相

第6章 華中の日本軍、1938―1941――第11軍の作戦を中心として 戸部良一
     はじめに
     1 漢口作戦
     2 「治安第一主義」
     3 宜昌作戦
     4 「短切なる」作戦
     むすび

第7章 華北の対ゲリラ戦、1939―1945――失敗の解析 山本昌弘
     はじめに
     1 日本軍の共産党勢力に対する当初の評価
     2 「面」の確保をめざして
     3 「百団大戦」と方面軍の対応
     4 嵐の前の静けさ
     5 日本軍の後退と敗北
     6 「三光政策」のまとめと結論

第8章 華北における中共の軍事活動、1939―1945――山東抗日根拠地を例として 馬場 毅
     はじめに
     1 八路軍の建設と抗日根拠地の樹立、1937年―1940年
     2 日本軍の攻勢と根拠地の危機、1941年―1943年夏
     3 中共、八路軍の反撃、1943年秋―1945年
     おわりに

第9章 日中戦争における日本兵の士気――旧陸軍第37師団を事例として 河野 仁
     はじめに
     1 第37師団の戦歴
     2 動員の社会過程と兵士の社会的構築
     3 戦闘組織と兵士の制度的役割
     4 戦場の日本兵
     おわりに

第3部 勝者と敗者

第10章 一号作戦――実施に至る経緯と実施の成果 原  剛
     1 一号作戦(大陸打通作戦)の概要
     2 一号作戦の立案経緯
     3 作戦目的
     4 大陸打通作戦の貫徹
     5 作戦実施の成果

第11章 北ビルマ・雲南作戦と日中戦争 浅野豊美
     はじめに――日中戦争における北ビルマ・雲南戦線の位置
     1 ビルマ占領と機動的防衛体制の構築
     2 インパール作戦謬着に伴うビルマ方面軍の再編と第33軍創設
     3 断作戦の展開
     むすび――断作戦と一号作戦、そして日本本土決戦構想

第12章 戦後中国をめぐる葛藤――抗日戦争勝利前後における国共両党および日本軍の角遂 汪朝光(楊子震・南龍瑞訳)
     はじめに
     1 終戦直前における中国戦場の軍事情勢
     2 「和平」解決をめぐる三者の動き
     3 戦後に着眼した国共のせめぎ合い
     4 戦後接収をめぐる国・共・日の関係
     むすび

第13章 利用された敗者――日本軍武装解除をめぐる国共両党のかけひき 門間理良
     はじめに
     1 日中戦争終結時における中国大陸に残された日本軍の実力
     2 日本軍の武装解除に関する国共両党の思惑と日本軍の対応
     3 武装解除の実情
     おわりに

第4部 戦争の意味

第14章 日中戦争と太平洋戦争の戦略的関係 等松春夫
     はじめに――日米中戦争と各国の戦略構想
     1 戦略的後背地――1941―1943年の日米中戦争と中国戦線
     2 地上軍と空軍の対決――1944年の日米中戦争と中国戦線
     3 攻勢か撤退か――1945年の中国戦線
     まとめと分析

第15章 中国軍事史の文脈から見る日中戦争 ハンス・ヴァン・デ・ヴェン(潘亮訳)
     1 中国の失敗
     2 前工業化社会における動員
     3 辺境地
     おわりに

資料 一号作戦計画要綱図
あとがき
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