No.1248(2020年10月号)
特集
No.1248(2020年10月号)
特集
三田評論
2020年10月号表紙
筆者は現役時代、三田キャンパスきってのSFC通をもって任じていた。大勢の知り合いがいたからである。90年代後半、ある巨大企画のメンバーに誘われ、毎月藤沢の運営委員会に通うという数年間があったのだ。三田では通じない「SFC語」が早々と身につく。「プロジェクト」、「立ち上げる」、「未来からの留学生」、「問題発見・問題解決」、「グローバル」、「イノベーション」、「ベンチャー」。本号に溢れかえっているキーワードばかりである。こうした新しい言葉を無限反復しながら、自画自賛し、かつそれを実行するのが、新生SFCの「売り」だった。30年たっても、どうやら自画自賛の元気は健在だ。どこからみても他のキャンパスで、SFCなみの自由度、分野横断、キャンパス24時間などが確立しているとは思えないから。あと20年たって、そろそろキャンパスに白髪が生える頃、50周年特集を読みたい。むろん筆者は草葉の陰から。
鷲見洋一
1990年、他に例を見ない革新的なキャンパスとしてSFCが誕生(総合政策学部、環境情報学部)。ICT分野を中心に日本の先端的な教育・研究をリードしてきたSFCも30年の節目を迎え、新展開の時期を迎えているようです。「未来からの留学生」と言われた草創期のSFC生が歩んだ「未来」はどのようなものであったか? さらにその先を描くキャンパスの姿を考えていく特集です。
野澤武史さん
一般社団法人「スポーツを止めるな」代表理事・塾員
インタビュアー:野村周平(朝日新聞スポーツ記者・塾員)
コロナ危機で、高校生の各競技の大会が中止。最後の大会に臨めず、進路選択に困難を生じる高校3年生を救おうと立ち上がったのが「スポーツを止めるな」です。元日本代表のラガーマン、野澤さんのパワフルなリーダーシップで、ラグビーから端を発したこのムーブメントはたちまち各競技に広がり、大きな話題になっています。挫折を乗り越え、日本のスポーツに貢献する野澤さんの生き方を伺いました。
母校を思う塾員と篤志家の皆様により、義塾の教育研究活動を財政支援する目的で設立された1世紀余の歴史を有する組織です。
会員の皆様にはご加入期間『三田評論』を贈呈いたします。