No.1262(2022年1月号)
新春対談
No.1262(2022年1月号)
新春対談
三田評論
2022年1月号表紙
グラビアと山上広場に塾生活躍。「丘の上」の都々逸にニヤリ。タイトルを越えて深まる新春対談にキリリ。大槻玄沢の話が藤原工業大学につながるとは。工学部小金井時代の製図用紙には同大名が印字されていた。時の話題の「英会話本とダイエット本は、誰も達成できないから売れる」に、またニヤリ。百人一首は頭心体の総合格闘技と知る。毎回感心する高校生小論文。強制的「絆」は私も苦手。年賀状の緩いつながりは長続き。「デジ三田」には『社中の絆』、「時は過ぎゆく」には『仏教の絆』が。絶望脱出には少なくとも生命欲求を満たす医食住を。磯田道史の「国民安全保障」に一票。教授会でズケズケ言っていた私には繊細な言論の自由論。課題1〜3は結論を急がず、多面的に考え続けよう。「執筆ノート」にも考えるヒントが。『研究者の巣立ち』のために成果物を返礼する出身学科支援はどうか。江面篤志のような挑戦者にも。社中交歓とヒサマンガはトラづくし。
(山崎信寿)
コロナとの長い闘い――それに打ち克つには、科学の力はもちろん、人類の長い歴史から得られる知見が欠かせません。以前より感染症の歴史を調べてきた歴史学者の磯田道史さんは、いちはやく、新型コロナのパンデミックが長引くことに警鐘を鳴らし続けてきました。物理学者である伊藤塾長との対談は、歴史から最新科学の知見まで話が及び、「独立自尊」の個の力を育てる義塾の意義を再確認します。
お正月と言えばカルタ遊び。ご家庭で久しぶりに百人一首で団欒された方も多かったのではないでしょうか。近年、漫画、映画の『ちはやふる』の影響で競技かるたが大人気。映画を撮った小泉監督を迎え、競技かるたの魅力、いまだ確定できない百人一首成立の謎などに迫る、興味深い話が満載の閑談です。
〈選評〉小川原正道・荻野安奈・権丈善一・須田伸一・早川 浩
母校を思う塾員と篤志家の皆様により、義塾の教育研究活動を財政支援する目的で設立された1世紀余の歴史を有する組織です。
会員の皆様にはご加入期間『三田評論』を贈呈いたします。