三田評論

明治31年から続く慶應義塾の機関誌

No.1262(2022年1月号)

新春対談

歴史が教えるコロナ後の社会

三田評論

─ 表紙絵:清川泰次 ─

税込価格:451円(本体410円)在庫あり

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寸描2022年1月号について

三田評論1月号

三田評論
2022年1月号表紙

グラビアと山上広場に塾生活躍。「丘の上」の都々逸にニヤリ。タイトルを越えて深まる新春対談にキリリ。大槻玄沢の話が藤原工業大学につながるとは。工学部小金井時代の製図用紙には同大名が印字されていた。時の話題の「英会話本とダイエット本は、誰も達成できないから売れる」に、またニヤリ。百人一首は頭心体の総合格闘技と知る。毎回感心する高校生小論文。強制的「絆」は私も苦手。年賀状の緩いつながりは長続き。「デジ三田」には『社中の絆』、「時は過ぎゆく」には『仏教の絆』が。絶望脱出には少なくとも生命欲求を満たす医食住を。磯田道史の「国民安全保障」に一票。教授会でズケズケ言っていた私には繊細な言論の自由論。課題1〜3は結論を急がず、多面的に考え続けよう。「執筆ノート」にも考えるヒントが。『研究者の巣立ち』のために成果物を返礼する出身学科支援はどうか。江面篤志のような挑戦者にも。社中交歓とヒサマンガはトラづくし。
(山崎信寿)

新春対談
歴史が教えるコロナ後の社会

コロナとの長い闘い――それに打ち克つには、科学の力はもちろん、人類の長い歴史から得られる知見が欠かせません。以前より感染症の歴史を調べてきた歴史学者の磯田道史さんは、いちはやく、新型コロナのパンデミックが長引くことに警鐘を鳴らし続けてきました。物理学者である伊藤塾長との対談は、歴史から最新科学の知見まで話が及び、「独立自尊」の個の力を育てる義塾の意義を再確認します。

磯田道史
国際日本文化研究センター教授・塾長
伊藤公平
慶應義塾長

三人閑談
百人一首の奥義

百人一首の奥義

お正月と言えばカルタ遊び。ご家庭で久しぶりに百人一首で団欒された方も多かったのではないでしょうか。近年、漫画、映画の『ちはやふる』の影響で競技かるたが大人気。映画を撮った小泉監督を迎え、競技かるたの魅力、いまだ確定できない百人一首成立の謎などに迫る、興味深い話が満載の閑談です。

小泉徳宏
映画監督(株式会社ROBOT映画部所属)・塾員
佐々木孝浩
慶應義塾大学附属研究所斯道文庫長、同教授
浜野希望
慶應義塾大学信濃町キャンパス経理課職員

第46回 小泉信三賞全国高校生
小論文コンテスト審査結果一覧

小泉信三賞
日本人の気質から考える「絆」と「社会」 平野瑠理
同 次席
絶望を希望に変える知 福井愛朝
同 佳作
SNS時代に「言論の自由」の本質を考える 加藤萌歌
同 佳作
私はあなたと共にここにいる──うつ病社会と『ペスト』の連帯 佐々木大樹
同 佳作
「言論の自由」の行使をヴォルテールと考える 武島花梨
同 佳作
SNS時代に「言論の自由」の本質を考える 加藤萌歌
同 佳作
私はあなたと共にここにいる──うつ病社会と『ペスト』の連帯 佐々木大樹
同 佳作
「言論の自由」の行使をヴォルテールと考える 武島花梨

〈選評〉小川原正道・荻野安奈・権丈善一・須田伸一・早川 浩

時の話題
“新書”で英語を学ぶ
英語の読解で拡がる世界 北村一真
タテマエから知る英語のわかり方 井上逸兵
英語を自由に使うための“スキーマ”の習得 今井むつみ
連載
福澤諭吉をめぐる人々その63 大槻三代(その一 玄沢) 齋藤秀彦
写真に見る戦後の義塾66 創立90年記念式典と馬術部 前田 昭
新慶應義塾豆百科59 耐震化の取り組み
その他
巻頭随筆 丘の上 ────
「割烹 藤家」のママさんを偲んで 青木 崇
「都々逸っていいなあ」 小野桂之介
裁判官、島を巡る 谷藤一弥
執筆ノート ────
『14歳からの個人主義──自分を失わずに生きるための思想と哲学』 丸山俊一
『報道現場』 望月衣塑子
『考える親鸞──「私は間違っている」から始まる思想』 碧海寿広
Researcher’s Eye ────
私は帝国主義者? 岡崎哲郎
研究の流行と方向性 江面篤志
コロナ禍でのがん患者との面接 矢ヶ崎 香
塾員クロスロード ────
後継ベンチャーとカポック 深井喜翔
社中交歓 ────
寅    岡村直樹、丸島和洋、龍 信之助、吉永壮介
天使を探しに──研究者の巣立ちと義塾の責務
堤林 剣
新型コロナウイルス感染症拡大にともなう引き続きのご支援のお願い
「デジミタ大会」としての開催へ──2021年慶應連合三田会大会
時は過ぎゆく ────
サンフランシスコ講和会議から70年──福澤先生の点と線 関谷 巖
追想 ────
福留さんの思い出 黒田修生
ヒサクニヒコのマンガ何でも劇場、寸描(山崎信寿)、山上広場、塾長室日誌(2021年11月)、塾内ニュース 
  • 2022年三田評論1月号
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  • 2021年三田評論10月号
  • 2021年三田評論8・9月合併号
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  • 2021年三田評論5月号
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  • 2021年三田評論1月号
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  • 2020年三田評論10月号
  • 2020年三田評論8・9月合併号
前号紹介2021年12月号 No.1261

日本の住環境、再考

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次号予告2022年2月号 No.1262

日本の「食」の未来

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慶應義塾維持会

慶應義塾維持会

母校を思う塾員と篤志家の皆様により、義塾の教育研究活動を財政支援する目的で設立された1世紀余の歴史を有する組織です。
会員の皆様にはご加入期間『三田評論』を贈呈いたします。

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