三田評論

明治31年から続く慶應義塾の機関誌

No.1261(2021年12月号)

特集

日本の住環境、再考

三田評論

─ 表紙絵:清川泰次 ─

税込価格:451円(本体410円)在庫あり

定期購読:4,700円(税・送料込)

在庫について

配送料について

定期購読の申込み

寸描2021年12月号について

三田評論12月号

三田評論
2021年12月号表紙

特集は家と街の今と将来が絡み合う。筆者も還暦時に、老後の光熱費削減や防災強化を目指し、太陽光発電オール電化の高断熱リフォームを行った(本誌1190号)。光熱費は年間3万円程度に激減したが、エレベータは維持費増。当然、投資額は回収できない。残念なのは、見事な庭木の家も次々解体狭小化され、環境が劣化していくことである。人口減少を逆手に、計画的に田園都市化できないか。サリー楓のホームページには斬新な建築デザインも。知恵を集め、暮らしの基盤を豊かにしたい。演説館に製造業のわかりやすい苦境理由と処方箋。家も職場も禍福は我々の未来選択による。東京2020も回顧ではなく未来へ。塩田琴美は走り続ける。三人閑談で田辺一城の行動力が2人の識者からルーマニアの魅力を引き出す。足長・足幅・甲高は歩行でも1cm程度変化する。ガラスの靴で舞踏は無理。ヒサマンガに同感。「二条家の泉」や執筆ノートには「へー」ばかり。
(山崎信寿)

特集日本の住環境、再考

日本の住環境、再考

コロナ禍で在宅勤務が増え、あらためて自分の「住まい」について考える機会も多くあったのではないでしょうか。大変な住宅難から始まった日本の戦後の住宅政策は、現在、耐久化と環境性能の向上、そして健康長寿への取り組みという質の向上が課題になっています。未曾有の超高齢社会を迎えた現在、医療・看護の現場から見た住宅の問題点も踏まえ、さらなるよい住宅とは何かを探る特集です。

座談会
人生100年時代に健康に過ごせる住まいとは

鈴木 昌
東京歯科大学市川総合病院救急科教授・塾員
川久保 俊
法政大学デザイン工学部建築学科教授・塾員
伊藤真紀
積水ハウス株式会社ESG経営推進本部・渉外部主任・塾員
永田智子
慶應義塾大学看護医療学部教授
伊香賀俊治(司会)
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授
 

関連記事

コミュニティと住まいを健康から考える
安藤真太朗
北九州市立大学国際環境工学部准教授・塾員
暮らしの変化と日本の家庭用エネルギー消費の未来
下川美代子
旭化成ホームズ技術本部iDX商品開発部部長・塾員
コエボハウスから見えた2030年以後の環境住宅像
池田靖史
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授
二条家の泉──室町時代の住居と文化
小川剛生
慶應義塾大学文学部教授

小特集
東京2020と慶應義塾

コロナ禍により史上初めて一年の延期となった東京オリンピック・パラリンピック大会。慶應義塾からは塾生、塾員計10名の選手が出場するとともに、日吉キャンパスでは英国代表チームの事前キャンプ受け入れ、慶應病院ではオリンピックスタジアムへの医療スタッフ派遣と慶應義塾としても役割を果たしました。出場選手を代表して、日本選手団主将でもあった山縣亮太さんのインタビューを始め、この夏の軌跡をまとめた小特集です。

〈特別インタビュー〉
東京2020を振り返って

山縣亮太さん

山縣亮太さん

陸上競技選手・2015総

インタビュアー:稲見崇孝(慶應義塾大学体育研究所専任講師)

日吉での英国チーム受け入れ

心で叫んだ「GO GB」──英国チーム事前キャンプの受け入れを終えて
澤藤正哉
慶應義塾日吉キャンパス事務センター運営サービス担当(用度)課長[当時]、大学病院事務局(予防医療センター移転準備担当)次長付
オリンピック史に刻んだホストユニバーシティとしての経験
石田浩之
慶應義塾大学スポーツ医学研究センター教授、大学院健康マネジメント研究科委員長
英国代表チーム事前キャンプ外伝──舞台裏の6年間
佐藤 朋
慶應義塾グローバル本部課長
東京2020大会と慶應義塾大学病院──オリンピックスタジアムへの医療スタッフ派遣を振り返る
佐々木淳一
慶應義塾大学医学部救急医学教室教授
パラアスリートへの心理サポート
永田直也
慶應義塾大学体育研究所専任講師
レフェリーとして東京大会を経験して
加藤誉樹
国際バスケットボール連盟(FIBA)国際審判員、(公財)日本バスケットボール協会公認プロフェッショナルレフェリー・2011環、13健マネ修)

東京2020空手競技の運営

空手悲願のオリンピックデビューと塾員の果たした役割
奈藏稔久
三田体育会会長、(一社)三田空手会会長、世界空手連盟事務総長
運営を振り返って
村田利衛
(一社)三田空手会理事、(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会空手スポーツマネージャー[大会時]

三人閑談
魅力溢れるルーマニア

魅力溢れるルーマニア

2021年は「日本・ルーマニア外交関係樹立100周年」。日本人には馴染みの薄い、東欧の国ルーマニアは、ワイン王国でもある豊かな「食」、手つかずの自然、服飾に代表される多彩な伝統文化、と知られざる魅力でいっぱいです。日本への関心も高いというルーマニアの人々との交流からみ見えてくるルーマニアの多彩な魅力を、ルーマニア通の三人が語り合います。

雨宮夏雄
 一般社団法人モルドバジャパン代表理事、外交官・塾員
川上・L・れい子
明治大学ルーマニア文化研究所客員研究員・塾員
田辺一城
福岡県古賀市長・塾員
演説館
町工場から見た日本の製造業の未来
小川真由
連載
福澤諭吉をめぐる人々その62 木村芥舟 末木孝典
写真に見る戦後の義塾65 幻の門の思い出を辿る 石黒敦子
新慶應義塾豆百科58 日吉馬場
その他
巻頭随筆 丘の上 ────
大橋吉之輔先生のこと──エッセイ集『エピソード』の編纂を終えて 尾崎俊介
松永安左エ門と志木高──没後五十年の節目に 原 浩史
馬場邦夫先生のこと 柳澤明良
執筆ノート ────
『イデオロギーと図書館──日本の図書館再興を期して』 高山正也(監訳・著作協力)
『女人禁制の人類学──相撲・穢れ・ジェンダー』 鈴木正崇
『歴史をどう語るか──近現代フランス、文学と歴史学の対話』 小倉孝誠
Researcher’s Eye ────
冬ですが、月の話を少し。 山田尚子
健康的な食事とは? 朝倉敬子
パラの聖火を灯し続ける 塩田琴美
塾員クロスロード ────
ぶれない想いは現実になる 漆畑 充
息子のままで、女子になる サリー楓
遠藤周作没後25年──周作忌、未発表日記のことなど
加藤宗哉
社中交歓 ────
シンデレラ 片山 彰、梅内幸信、馬場 聡、森さち子
第46回小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト結果発表
新型コロナウイルス感染症拡大にともなう引き続きのご支援のお願い
KEIO Report ────
JST次世代研究者挑戦的研究プログラムの採択について──「未来社会のグランドデザインを描く博士人材の育成」を開始 武林 亨
追想 ────
もっと一緒に仕事をしたかった──榊原清則君を悼む 花田光世
吉田俊郎先生を偲ぶ 鈴木恒男
前川寛先生の学恩に深く感謝して 岡田 太
『三田評論』年間総目次〈2021年1月~12月〉
ヒサクニヒコのマンガ何でも劇場、寸描(山崎信寿)、山上広場、塾長室日誌(2021年10月)、塾内ニュース、追悼、三田会だより、慶應〝塾〟語事典、寄付・維持会申込者芳名
  • 2021年三田評論12月号
  • 2021年三田評論11月号
  • 2021年三田評論10月号
  • 2021年三田評論8・9月合併号
  • 2021年三田評論7月号
  • 2021年三田評論6月号
  • 2021年三田評論5月号
  • 2021年三田評論4月号
  • 2021年三田評論3月号
  • 2021年三田評論2月号
  • 2021年三田評論1月号
  • 2020年三田評論12月号
  • 2020年三田評論11月号
  • 2020年三田評論10月号
  • 2020年三田評論8・9月合併号
前号紹介2021年11月号 No.1260

デジタル教育の未来

さらに詳しく見る

次号予告2022年1月号 No.1262

磯田道史✕伊藤公平

さらに詳しく見る

慶應義塾維持会

慶應義塾維持会

母校を思う塾員と篤志家の皆様により、義塾の教育研究活動を財政支援する目的で設立された1世紀余の歴史を有する組織です。
会員の皆様にはご加入期間『三田評論』を贈呈いたします。

さらに詳しく見る

BOOKS慶應義塾大学関連の書籍

  • 應義塾 歴史散歩 キャンパス編
  • 慶應義塾 歴史散歩 全国編
  • 福澤諭吉 歴史散歩
  • 小泉信三エッセイ選 1 善を行うに勇なれ
  • 小泉信三エッセイ選 2 私と福澤諭吉
  • 應義塾 歴史散歩 キャンパス編
  • 慶應義塾 歴史散歩 全国編
  • 福澤諭吉 歴史散歩
  • 小泉信三エッセイ選 1 善を行うに勇なれ
  • 小泉信三エッセイ選 2 私と福澤諭吉