シモーヌ・ヴェイユの詩学(今村 純子 著)| 推薦文「発光する希望の結晶体」(港 千尋 氏) | 慶應義塾大学出版会
●書評のご案内
 天理大学 おやさと研究所「Glocal Tenri」 Vol.11 No.12 December 2010「図書紹介」で紹介されました。
 表象文化論学会ニューズレター 2010年11月号で紹介されました。
 毎日新聞 2011年11月21日「今週の本棚」(10面)で紹介されました。
●刊行記念トークショー「シモーヌ・ヴェイユ――映像と芸術をめぐって」(青山ブックセンター六本木店)
 著者の今村純子さんと、写真家・批評家の港千尋さんのトークショーの様子を掲載しました。
●青山ブックセンター六本木店・2階奥思想書フェアコーナーで開催したフェアの様子を掲載しました。

関連イベント

刊行記念トークショー
「シモーヌ・ヴェイユ――映像と芸術をめぐって」
映像公開

―――トークショーは盛況のうちに終了しました。ご来場いただきありがとうございました。―――

 
刊行記念トークショー 「シモーヌ・ヴェイユ――映像と芸術をめぐって」   今回の刊行記念トークショーの様子を映像で掲載いたしました。トークショーをご覧いただくには、以下のメニューボタンをクリックしてください。
 
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● トークショーの概要 ●
    イベントの詳細はこちら

■開催日:2010年9月30日(木)19:00〜 青山ブックセンター六本木店 店内2階
■入場料:無料
■お問い合わせ電話: 青山ブックセンター六本木店・03-3479-0479
■受付時間:平日・土 10:00〜翌朝5:00/日曜 10:00〜22:00
      (※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。御注意下さい。)

    
【イベント内容】 『シモーヌ・ヴェイユの詩学』の刊行を記念いたしまして、著者の今村純子さんと、写真家・批評家の港千尋さんのトークショーを開催いたします。この夏パリで開催されているシモーヌ・ヴェイユをモチーフにした現代アートの展覧会なども踏まえ、映像や芸術を通して、シモーヌ・ヴェイユの言葉はどのようにして生きられ感じられるものとなるのかを考えてみたいと思います。
    
【講演者】 今村純子(思想史・芸術倫理学。慶應義塾大学・女子美術大学・武蔵野美術大学非常勤講師)
港 千尋(映像人類学。写真家。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授)
    

 
    

 
   
シモーヌ・ヴェイユの詩学
 

シモーヌ・ヴェイユの詩学

    
 
    
今村 純子 著
    
四六判/上製/320頁
初版年月日:2010/06/10
ISBN:978-4-7664-1728-9
定価:2,940円
  
詳細を見る
  
 

労働者に必要なのは、パンでもバターでもなく、美であり、詩である(シモーヌ・ヴェイユ)

▼本書は、美学・詩学の視点からシモーヌ・ヴェイユの思想を体系的に論じ、その真髄を明らかにするものである。自らの「工場生活の経験」(1934-35年)を遠景にもちつつ発語された 「労働者に必要なのは、パンでもバターでもなく、美であり、詩である」 というヴェイユの言葉は、社会科学と美学・詩学との連続性を問うものであり、本書は、「見える世界」 が極度に重んじられる現代にあって、「見えない世界」 が根をもってはじめて 「見える世界」 が豊かに花開くことを提示する。

▼本書ではヴェイユの哲学が、デカルト哲学を基底にしていることに着目し、カントのみならず、デカルトがどのようにしてプラトニズムと結びつき、ヴェイユの思想を開花させたのかを体系的に論じる。一方で、ヴェイユの思想を現実の状況に照らして問い直し、また日本思想(鈴木大拙、西田幾多郎)とのつながりにも言及するなど、アクチュアルな論考。

▼本書の目次を見る

 
 
   
   
   
推薦文
   
 


発光する希望の結晶体


港 千尋
(写真家、批評家、多摩美術大学教授)


 シモーヌ・ヴェイユは20世紀が生みだした思想の奇跡である。暗い時代の底へ降りたひとりの女性が、その手でつかみだした稀有の言葉の数々はいまもわたしたちを刺激してやむところがない。けっして幸福とは言えないその短い生涯に残された言葉を丁寧にたどりながら、本書はこれまでのヴェイユ像とは大きく異なる、美と詩をその基底で擁護する者としての思想家の姿を描くことに成功した。

 プラトニズムについて、また日本思想との関係について、独自の視角から試みられるアプローチが新鮮であるが、日本語で書かれたこの本の魅力のひとつはそれらの研究のあいだに置かれたエッセイにある。宮崎アニメやゴダールなど一般によく知られた映画について描かれたエッセイは、どれも独立した映像論としても読める高い密度をもっている。ヴェイユの思想が、映画を見ることにおいて、強いパッションとともに実践されている。読者は映画館の暗がりのなかに、わたしたちとともにヴェイユが座っているような、スリリングなひとときを味わうだろう。

 本書はシモーヌ・ヴェイユという結晶体のなかから、イメージの問題系を取り出し本質的な思考を与えた点で、思想に新しいページをひらいた。その意味で、本書は哲学研究を超えて、ひろく創造の現場で仕事をする人々に、美と抵抗を実践する人々にも、もういちどヴェイユと出会うための魅力的な場所となるだろう。ふたたび暗き時代の重い地層のなかへ沈もうとする世界にあって、わたしたちの精神を支え勇気を与えるのは、結晶からの微かな光である。彼女は生きている、いまここで、わたしたちとともに。

 

 
     
本書もあわせてご覧ください
   
シモーヌ・ヴェイユの哲学 その形而上学的転回
 

シモーヌ・ヴェイユの哲学――その形而上学的転回

    
 
    
ミクロス ヴェトー 著
今村 純子 訳
    
四六判/上製/396頁
初版年月日:2006/05/08
ISBN:978-4-7664-1262-8
定価:3,675円
  
詳細を見る
  
 

シモーヌ・ヴェイユの著作を、その思索の筋道に沿って解読する。

▼34歳で亡くなったシモーヌ・ヴェイユの道徳的・宗教的思想を、その基礎にある形而上学的見地――カントとプラトンとの関連――から体系的に解釈した画期的研究書の翻訳。

 

▼本書の目次を見る

 
   
   
   
著者略歴
   
 

今村 純子
(いまむら じゅんこ)

思想史・芸術倫理学。現在、慶應義塾大学・女子美術大学・武蔵野美術大学非常勤講師。1967年、東京生まれ。2002年、フランス・ポワチエ大学哲学科博士課程DEA修了。2003年、京都大学大学院文学研究科思想文化研究専攻博士後期課程単位取得。2010年、本書で、一橋大学大学院言語社会研究科学術博士号取得。 著書・訳書に、ミクロス・ヴェトー著『シモーヌ・ヴェイユの哲学――その形而上学的転回』(慶應義塾大学出版会、2006年)、責任編集 『現代詩手帖特集号 シモーヌ・ヴェイユ』(思潮社、2010年[近刊])などがある。

 

 

フェアのご案内

『シモーヌ・ヴェイユの詩学』(慶應義塾大学出版会)刊行記念
「シモーヌ・ヴェイユをめぐるブックフェア」(終了)

 

青山ブックセンター六本木店・2階奥思想書フェアコーナー

〜当フェアは盛況のうちに終了いたしました。お越しいただき、ありがとうございます。〜

    
【フェアの内容】

ヴェイユ関連の書籍から、アーレント、ソンタグ・・・・・・

そして“同じ時代の空気のなかを生きた思想家”クロード・レヴィ=ストロース。
さらには、『シモーヌ・ヴェイユの詩学』のなかでヴェイユと関連づけて語られる、ゴダールや宮崎駿まで。 ヴェイユを多角的に考察するフェア、ぜひこの機会にご覧ください!

    
【開催地】 青山ブックセンター六本木店
営業時間:月〜土・祝 10:00 〜 翌朝5:00 日 10:00 〜 22:00
〒106-0032 東京都港区六本木 6-1-20六本木電気ビル(1F)
    

【フェアの様子】

 

店内はとても充実した品揃えです。ぜひ、お立ち寄りください!

「シモーヌ・ヴェイユをめぐるブックフェア」青山ブックセンター六本木店・2階奥思想書フェアコーナー   「シモーヌ・ヴェイユをめぐるブックフェア」青山ブックセンター六本木店・2階奥思想書フェアコーナー
    
「シモーヌ・ヴェイユをめぐるブックフェア」青山ブックセンター六本木店・2階奥思想書フェアコーナー      「シモーヌ・ヴェイユをめぐるブックフェア」青山ブックセンター六本木店・2階奥思想書フェアコーナー

 

    
 
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