［特集１］　特別支援教育はもちろんのことですが、教育と医療の連携の必要性がこれからますます重要になってきています。療育の面だけではなく、心理やその他の医療的なバックアップや連携がどのように学校現場で必要なのか、さまざまな視点から探ります。

［特集２］　「子どもの貧困」が問題となっています。「相対的貧困率」というデータが2009年に公表され、日本では「ひとり親世帯」の貧困率の高さなどがようやく認知され始めていますが、情報はまだ少ないと思います。子どもの生活にどのような影響が出ているのか、具体的に解説します。

特集１・学校と医療機関の連携
［巻頭随筆］“子どもは国の宝”とは笑止千万………山城雄一郎　
特別支援教育の推進と、現状における問題点………武田鉄郎
医療機関から特別支援教育に期待するもの――医療的ケア・重症児への対応の課題
　　………杉本健郎・福本良之
学童・思春期の子どもたちに今何が起きているか………小林隆児
学校ＣＲＴ（クライシス・レスポンス・チーム）の役割………河野通英
性教育と医療機関の役割………家坂清子


特集２・格差社会と子どもの貧困
人生はじめにおける貧困・格差の拡大………浅井春夫
子どもの貧困を多元的に理解する………小西祐馬

子どもは「育てられて育つ」▼「発達の障碍」と「発達障碍」を考える………鯨岡　峻
こころの四季▼クリスマスキャロル………滝川一廣
今月の視点▼教育と「多様化」「ゆとり」「利他」………寺脇　研
折々の一冊▼『獄中記』………安藤延男
カレント・トピックス▼公立学校教職員の「希望降任制度」………阿部　洋
特別支援教育のページ▼久里浜だより＝企画部国際担当の活動について
　　――日韓特別支援教育セミナー………独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
編集後記………田上　哲