No.1269(2022年8・9月合併号)
特集
No.1269(2022年8・9月合併号)
特集
三田評論
2022年8・9月合併号表紙
グラビアに対面の学びと躍動。「特集」も新たな対面文化とその空間創造の取り組み。土が1㎝増えるには10年以上かかるという。心身の避難空間としても土と緑を増やしたい。「エリマネ」に期待。一方、「演説館」には、変革の原資となる日本経済への不安が。「話題の人」は「コトからヒトへ」。ついにここまでと、モノもコトもなかった団塊筆者の感慨。「講演録」から「三人閑談」までには、先進情報を収集熟考し、社会を変えた先導者たちの姿。今は膨大な情報に流されていないか。東林修平と篠原勲がコロナ禍の身近な観察報告。我が家は上下住み分けと直角着座で平穏。毎号の「社中交歓」に多種多才な塾員の存在を知る。後世に地球環境と人類社会の大転換期と認定されそうな危機に対峙するには、多面的な探求と挑戦が必要になろう。「スタートアップ育成」と共に、その種となる基礎研究支援や、期限を気にせず没頭できる場の提供も忘れずに。
(山崎信寿)
2年半にわたるコロナ禍は東京という都市をどう変えたのか? 「人が集まらない」という今までにない経験を経て、「都市に必要なもの」を問い直す契機が突然訪れたように感じます。都心の開発の在り方、人と人との新たなコミュニケーション、アートを介在させた新しい試みなど、様々な観点から、「アフターコロナ」を見据えた都市の形を考える特集です。
設楽 洋さん
株式会社ビームス代表取締役社長・塾員
インタビュアー:本橋涼介(WWDJAPAN編集部記者・塾員)
40年以上にわたり東京から新しいライフスタイル・カルチャーを発信してきた〈ビームス(BEAMS)〉。その代表を務める設楽さんは慶應義塾に学び、広告代理店に勤務する傍ら、原宿に第1号店をオープンさせました。この間に見つめてきた時代の変化や、変わらぬポリシー、これからのファッションのあり方などについてお聞きしました。
「福澤諭吉の右腕」と言われながらも、その姿が影に隠れがちであまり一般に知られていない小幡篤次郎。慶應義塾の塾長も務め、交詢社、時事新報でも重要な役割を担い、まさに福澤とともに近代日本の礎を築いてきた小幡の『著作集』(全5巻)が刊行となることを契機に、その実像と業績を明らかにする閑談です。
母校を思う塾員と篤志家の皆様により、義塾の教育研究活動を財政支援する目的で設立された1世紀余の歴史を有する組織です。
会員の皆様にはご加入期間『三田評論』を贈呈いたします。